
「高木さん、のれん分け制度を導入する際に最も重要なことは何ですか?」先日、関西からわざわざご相談に来られた飲食チェーン店の経営者から頂いた質問です。これは、のれん分け制度の導入を目指す経営者の誰もが知りたい内容でしょう。当社としてもこの質問にお答えさせていただきたいところなのですが、…

日本全体において人手不足問題が深刻化しています。東京商工リサーチによると、人手不足関連の2018年度倒産件数は387件、前年比122%の結果で、原因別にみてみると、人材不足により事業継続が不可能な「求人難」が59件で前年比169%、「人件費高騰」が26件で前年比173%でした。人材の確保・育成・定着…

多店舗展開を進めていく上で必ず問題・課題として浮上するのが人材育成です。特に10店舗を超えたあたりから、人材育成や動機付けで悩みを抱える経営者が多いようです。これはある意味当然のことともいえます。なぜならば、当社経験則でいうと、どんなに優秀な経営者(マネージャー)であっても、1人で管…

フランチャイズシステムとは、本部が長年かけて構築してきた「成功するシステム」を加盟者に対して提供する一方、その対価として加盟金やロイヤルティ等を得るものです。「成功するシステム」の中には、本部が展開する業態のブランド、経営ノウハウ、継続的な経営指導、物流システムなど、様々な要素が含まれます。…

のれん分け制度の導入に際して、制度構築後にその内容を従業員に発表する場が必要となります。当社では、のれん分け制度構築をサポートさせていただいた企業様に限り、当該企業様からの希望があれば、できる限りのれん分け制度説明会での代理説明をお引き受けするようにしています。その理由は、のれん分け制度…

前回に引き続き、当社が考える多店舗展開に必要な要素をご紹介します。前の記事「多店舗展開に必要な要素(前編)」(3)キャリアパス評価システムを整備した後には、会社の経営計画実現に貢献し、高い評価を得た従業員が、会社でどのようなキャリアを描いていくことができるのかを明示することが…

先日、飲食店舗を10店舗超展開しており、直近の目標として50店舗の展開を目指す企業様から人事評価・賃金制度の再構築についてお問い合わせを受け、当社の基本方針をご説明させていただく機会がありました。人事評価制度は、店舗ビジネスを営む企業が多店舗展開を進めていく上でなくてはならない仕組みです。ただし…

先日、あるテレビ番組で「名代 富士そば」の経営が取り上げられており、その中で「富士そばチェーンにはマニュアルが無い」という話がありました。番組で紹介されていた内容を要約すると、通常の飲食チェーン店では、全店舗で提供するメニューを統一し、調理内容や手順等をマニュアル化しますが、富士そばチェーンでは…

当社では日々様々な業種・業態の店舗ビジネス経営者から多店舗展開に関連する相談をお受けしています。相談内容には、既存店舗の業績改善から直営方式による多店舗展開の仕組みづくり、フランチャイズシステムづくりなど多岐にわたりますが、大きく分けると以下の2種類の相談に分類できます。①現状3~5店舗程度…

数年前から人手不足問題は深刻さを増しています。ここ最近では、大手チェーンにおいても人件費負担の高騰による業績の悪化が目立ちます。2018年10月5日には、牛丼大手の吉野家ホールディングスの3~8月期連結決算は、人材不足を背景とした人件費負担の増加により、8憶5千万円の赤字になったと発表が…