ネットラジオ

【ネットラジオ】第84回 『成果を出す経営者とそうでない経営者の違いにはどのようなものがありますか?』

ネットラジオ『多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所』は、弊社代表の高木と社労士の田村陽太が、飲食店、整体院、美容院等の様々な店舗ビジネスの「多店舗展開」を加速させるために重要な事を対談形式でお話しするラジオ番組です。

第84回 『成果を出す経営者とそうでない経営者の違いにはどのようなものがありますか?』というテーマで店舗ビジネス専門コンサルタントの髙木悠が熱く語ります。

【ハイライト】

・圧倒的なスピード感が会社経営の成果に繋がるのはなぜか?

・『死ぬこと以外かすり傷』はやっぱり正しい

・逆算思考の重要性について ・未来への時間軸を意識して経営を行っていく為には?

・日頃の業務の延長線上に解決策はない論

・振り返りの時間(健全な強制力)を毎週設けていますか?


多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所。この番組は株式会社常進パートナーズの提供でお送りいたします。

店舗ビジネス専門コンサルタントの高木悠が最速・最短で年商30億、店舗数30超を実現する実証されたノウハウをコンセプトにのれん分け制度構築、FC本部立ち上げ、立て直し、人事評価制度の整備など飲食店、整体院、美容院などの様々なビジネスの多店舗展開を加速させるために重要なことを対談形式で分かりやすくお話しする番組です。

田村:こんにちは。パーソナリティーの田村陽太です。配信第84回目となりました。本番組のメインパーソナリティーをご紹介します。店舗ビジネス専門コンサルタントの高木悠さんです。よろしくお願いします。

高木:よろしくお願いいたします。

田村:高木さん、暑くなってきましたね。

高木:急に来ましたね。

田村:この配信がされるぐらいには、もう結構真夏な感じになるんじゃないですか。

高木:でもいいじゃないですか。僕夏の方が好きなんですよ。冬は体も痛くなったり、やっぱり良くないですよね、固まっちゃって。

田村:高木さん、まだ30代じゃないですか。体痛くなるなんて無いんじゃないですか。

高木:現代病ですよね。パソコンとかをすごく使うじゃないですか。進化が全然追いついてないんですよ()

田村:確かにそうですね()そんな夏好きの高木さんと一緒にお送りしていきたいと思うんですけど、今日もこちらの質問が来ていますので、やってもよろしいでしょうか?

高木:お願いします。

田村:はい、行かせていただきます。「成果を出す経営者とそうでない経営者の違いには、どのようなものがありますか?」ということなんですけど、これはちょっと熱い質問なんで高木さんの得意分野じゃないですか、これは。

高木:いやあ、これは僕たちコンサルティングとかをやっていると、今まで関わってきた経営者で言ったらもう述べ何百人いるかもわかんないですもんね。その中で結果を出される方と、そうではない方といろんな方がいらっしゃいますからね。

田村:そうですね。そこら辺の高木さんの真髄というか今までいろんな経営者を見てきた中で、この経営者はすごかったというようなところを教えてもらいたいんですけど、何でしょうか。

高木:これはいくつかありますね。三つかな。一つは、「圧倒的なスピード感」がありますよね、結果を出される方は。

田村:それはどういうことですか。

高木:とにかくこれをやった方がいいなって思ったら、やるまでの行動がめちゃくちゃ早いんですよ。イメージとしては、とりあえずやってみる。大事故に繋がらないことであれば。準備不十分でもやってしまうっていうのが成果を出される経営者の特徴ですね。

田村:なるほど。

高木:なかなか結果が出ない経営者の特徴っていうのは、準備を入念にやろうとするんですよ。だから、よくあるのが「今まだちょっと早いから、この条件が整ったらやろう」みたいな考え方ですね。一見これって普通のことというか、むしろ正しそうじゃないですか。

田村:そうですね。

高木:だけど僕の経験でいくと、この考えというのは結構危険です。何故かっていうと条件が完璧に整うということってそう無いんですよね。自分たちだけの問題でもなかったりするんですよ。外部環境の動向とかもあったりするわけですね。だからめちゃくちゃ行動スピードが遅くなるんですよ。

田村:なるほど。

高木:なんですけど、もうシンプルな事実があって、「結果を変えるためには行動を変えなければいけない」っていう事です。行動を変えなくて結果が変わったら、それはラッキーで、外部環境が変わったからっていう話じゃないですか。

田村:そうですね。

高木:自分たちで主体的に結果を変えていくためには行動を変えないと駄目なんですよ。だから、とにかくやってみるっていうことっていうのが大事です。当然やった結果大事故に繋がることは駄目ですよ。

田村:はい。

高木:だけど、そんな大した事故にもならないようなものであれば、やってみたらすぐ結果が変わるじゃないですか。良くも悪くも結果は変わるんですよ。どんどん結果を出せる方っていうのは、悪かったら速攻直すんですよね。

田村:はい。

高木:当然いっぱい失敗しているんですよ。だけど、その内の何個かが当たって、結果がどんどん出てくる。準備を入念にやろうという方は、とにかく行動が足りないから少ないんですよね、圧倒的なスピード感のあるケースと比べると。

田村:経験値というか。

高木:そう。だからそもそも準備しようがしまいが、うまくいくかどうかなんていうのは、やってみなきゃわかんないじゃないですか。入念に準備してそれがうまくいけばいいけど、基本的には失敗する可能性も高いわけじゃないですか。だから、そのサイクルが全然遅いですよね。

田村:そうですね。

高木:そうそう、だからスピード感っていうのはものすごく重要で、とりあえずそんなに危険なものじゃなければ、まずやってみる。これすごく重要だと思います。

田村:誰かの著者さんが「死ぬこと以外かすり傷」みたいな話がありましたけど、とりあえずやれという事ですね。

高木:とりあえず僕なんかがよく使う方法としては、もしこれをやろうって決めたら、やる日を決める。それでやる日を決めたら、決してそれを変えない。もうその日にはやることは決まっていて、準備がそこまでに整わないんだったら、決めた日までにできる範囲で準備してやるっていうのが、絶対いいと思いますね、

田村:確かにそうですね。僕らもポッドキャストの配信は期日決めてやっていますけど、そういうのも大事ですよね。やっぱり何かを決めてもう行動するという事ですよね。

高木:期日を決めるってすごく重要で、ワタミの社長の本がもう何十年も前に出ていて、僕はその新卒ぐらいの時に、この本を読んだんですけど、本のタイトルが確か、「夢に日付を」みたいな感じでした。手帳に夢を書いてそこに日付書けって言うんですね。

田村:達成したい夢ですか。

高木:そうそう。いつやるのっていうことを書く。この後のポイントにも繋がっていくんですけど、いつやるのって決めたら、おのずとそこから逆算して今やることがもう勝手に決まるんですね。これが大切なんですよ。

田村:確かにそうですね。

高木:だから日付を決める事も大事なんですけど、まずはやろうと思ったら、今やらない理由は死ぬほどあるんですね。いくらでも探せるんですよ。大体のことって今やる必要性ってないんですよ。だから流されていくんですけど、違うんです。やろうと思ったら、もう今がその瞬間にやるべきなんだっていう事です。

田村:ありがとうございます。二つ目はなんでしょうか?

高木:二つ目は、日付から逆算するみたいな話がありましたけど、やっぱり「逆算思考」っていうのは僕はすごく重要だと思っているんですよ。これはいろんな経営者とコミュニケーションをしていて気が付いたんですけど、なかなか結果が出ない方っていうのはさっきも言った通り行動しないんですよね。

田村:はい。

高木;で、何故行動をしないのかって言ったら、例えば「この業界はこうだから」とか、「うちみたいな中小企業だとどうだから」とか、「うちにはそんな優秀な人材がいないから」みたいな解決したい問題が、現実的に解決できない問題だっていう風に思い込んでいるんですよね。解決できないと思っているから、何を言っても行動に繋がらないんですよ。

田村:なるほど。

高木:もうわかりますよね。うちの業界どうだからとか、うちみたいな中小企業はみたいなことを言っていたら絶対行動に繋がらないし、結果も変わらないじゃないですか。

田村;もう話終わりです、ちゃんちゃんですもんね。

高木:そうそう。だけど、結果を出されていく経営者って考え方が全然違うんですよ。例えば業界的にこれは厳しいよとか、うちみたいな中小企業だと厳しいよみたいなものがあるわけじゃないですか。でもその厳しい問題を解決するために、私にできることは何ですかっていう考え方なんですよ。

田村:なるほど。

高木:業界的にはこんなに厳しいんだけど、じゃあどうする?って考えていくんですよね。

田村:もう夢ですもんね。できないんじゃなくて、いつか達成する夢、そのためにどういう解決策をやっていったらいいのかみたいな、そんな感じの考え方なんですね。

高木:そうそう。でもそれって天と地ほどの違いがありますよね。例えば飲食業界とかで言ったら、人材採用しにくいわけじゃないですか。結果が出ない経営者っていうのは、「飲食業というのは人材採用がそもそも難しい業界である」で終わるんですよ。

田村:はい。

高木:だから行動に繋がらない。でも結果が出る経営者っていうのは、例えば他の業界から人を引っ張っていくために、うちにできることは何なのかとか、数少ない飲食店で働きたいっていう人を他社よりも圧倒的にうちに引き付ければいいわけじゃないですか。そのためにうちにできることは何なのかみたいな考え方で考えているんで、それは諦めている会社と比べたら全然行動が違うじゃないですか。結果が出ますよね。

田村:確かにそうですね。ありがとうございます。三つ目は何でしょうか?

高木:三つ目は、要は考えている時間軸の長さが全然違うという事です。なかなか結果が出ないタイプの方っていうのは、やっぱり目先の痛みを取り除きに行こうとしているんですよ。だからもう時間軸がそれこそほぼほぼ1年以内、酷いと1ヶ月とか1週間とか、そういう感覚なんですよ。今飲食店の人材採用の問題を話しましたけど、人材採用とかで言ったら本当わかりやすいですよね。

田村:はい。

高木:人がいないから、人を採りたい。でも対策って、もうお金かけるしかないじゃないですか。だからそういうことばかりやっている。だけど、結果が出る会社ってどうするかっていったら、時間軸を結構長い時間で考えているんですよ。

田村:なるほど。

高木:例えば3年とか5年先を見据えているんです。今も当然痛いわけじゃないですか。目先の痛みも取りに行くんだけど、3年後に同じ問題・同じ状況に陥らないために今何をすべきかを考えているんですよ。

田村:はい。

高木:例えば人材採用で言ったら、短期的に痛みを取るって言ったら、もうお金かけるしかないじゃないですか。だけど、3年後の人材採用の悩みを解消しようと思ったら、今できることってたくさんないですか、他に。

田村:確かにその方が辞めないためには、うちの会社ってこんなことがいいよみたいな情報を発信するとか、そういうのが出来ますね。

高木:だから辞めないためにどうするかとか、そもそもこの会社で働きたいと思ってもらうためにどんな仕組みが必要かとか、目先の痛みの解消にはすぐには繋がらないんだけど、3年先の痛みの解消には間違いなく繋がる取り組みが出てくるじゃないですか。

田村:そうですね。

高木:そこを3年ぐらいで考えているから、目の前の痛みも取りに行くんだけど、そこに全てを投入しないんですよ。3年先の取り組みにも力を割いているから、これは時間の経過とともにどんどんすごい差になっていくじゃないですか。そこは違いますよね。

田村:そうですね。ありがとうございます。おさらいすると、「スピーディーに行動する」と、「逆算思考」と「長期的に物事を考えていく」みたいな感じですか。

高木:そうですね。

田村:これなかなかできてない経営者さんがいっぱいいると思いますけど、高木さん、やっぱり経営者なんで、日頃の業務に追われちゃうこともあるじゃないですか。そういう三つ今いいことをやっていきたいと思うんですけど、どうやったらそういうマインドに変わっていきますかね。ポイントはありますか。

高木:でもそれで言ったら、三つ目に「3年先を考える」とお話しましたけど、多分ここが全てだと思うんですよ。結局3年先にどうなりたいのかっていうことをちゃんと決めて、そこに到達するまでにやらなければいけないことっておのずと見えてくるはずなんですよ。

田村:なるほど。

高木:そこを全て洗い出して、それぞれの項目に対して、さっきお話しましたが日付を決めていく、ここじゃないですか。となると、これが大変だからみたいな方もいらっしゃると思うんですよ。でも僕からお伝えしたいのは、まずそれぐらいの時間を確保してやらない限り、多分悩みは解消されないと思いますよ。

田村:はい。

高木:だって日頃の業務が忙しくてやってきた結果、今の状態になっているじゃないですか。だから、日頃の業務の延長線に解決策はないんですよ。だからちゃんと時間をとって、その悩みを解消するためにやるべきことを出していく。僕も一緒に考えたりするんですけど、大体今やんなくてもいいことばっかりなんですよね、そこに出てくるのは。

田村:はい。

高木:それはでもちゃんと日付決めないとやんないから、日付を決めて、そこをマネジメントしていくってことですよね。

田村:確かにそうですね。ありがとうございます。それって大事だなと思いましたけども、やっぱり経営者の方って孤独じゃないですか。そういう孤独な中で経営者のスケジューリングというか、長期的にこういうことを達成したいと、そのために日付は〇〇という感じで決めるみたいなスケジュール管理っていうのは、なかなか自分自身だけだと難しいじゃないですか。

高木:はい。

田村:それって経営者同士の交流会とかに行くとか、誰かしらそういうメンターとかを配置してスケジュール管理してもらうかとか、どんな風にして皆さん経営者ってやられているんですか。

高木:人によると思うんですけど、例えば僕なんかだったら、そういう考える時間とか、振り返りをする時間っていうのを、必ず1週間に1回は少なくとも盛り込んでいるんですよね、スケジュールに。

田村:なるほど。

高木:自分で管理をしているんですけど、そういうのがなかなかご自身でまだ出来ないっていう方は、やっぱり他人を巻き込んだりするのが良いですね。私よく「健全な強制力」って言っているんですけど、そういう場にするといいですよね。

田村:はい。

高木:僕なんかが関わっているクライアントには良く言いますけど、例えば1ヶ月に1回私と話をするっていうただその時間があるだけで、1週間前とか「ああやばい、やってない、高木と話さなきゃいけないから、ちょっと何を言ったっけ」みたいな、1週間ぐらいであわててやるんですよね()

田村:気持ち分かります()

高木:だけども全然違いますよね。1週間だけ意識するって言っても、健全な強制力じゃないですか。でもやっぱりそういうのを意図的に作っていく必要があるんじゃないですか。他人を巻き込む良いところっていうのは、巻き込んだ以上やってないからちょっとキャンセルみたいな話をやっていたら、相手にされなくなるじゃないですか。

田村:そうですね。

高木:だから、基本的にはもう巻き込んだ以上、そこに行かざるを得ないと思うんですよね。やっていない事は、やってないって言わなきゃいけないと思うんですよ。だから、自分で管理するのと比べたら、結構強制力は強いですよね。だからそういうのをうまく意図的に活用していくといいんじゃないですか。

田村:確かに、そうですね。ありがとうございます。とてもいい話というか僕自身も経営者なんですけど、そういうところってもうちょっとしっかりと管理していかなきゃいけないなと強く思った日になりました。本日は、成果を出す経営者とそうでない経営者の違いについてお話いただきました。ありがとうございました。

高木:ありがとうございました。

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