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【ネットラジオ】第2回『のれんわけって何?どんないいことがあるの?』

ネットラジオ『多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所』は、弊社代表の高木と社労士の田村陽太が、飲食店、整体院、美容院等の様々な店舗ビジネスの「多店舗展開」を加速させるために重要な事を対談形式でお話しするラジオ番組です。

第2回『のれんわけって何?どんないいことがあるの?』というテーマで店舗ビジネス専門コンサルタントの髙木悠が熱く語ります。

【ハイライト】

・のれんわけ制度って何?

・直営店、FC、のれんわけの違い

・のれんわけでのトラブル

・のれんわけでのメリット

・のれんわけすべき対象者

・経営者がのれんわけを行う上でのポイント


多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所。この番組は株式会社常進パートナーズの提供でお送りいたします。

店舗ビジネス専門コンサルタントの高木悠が最速・最短で年商30億、店舗数30超を実現する実証されたノウハウをコンセプトにのれん分け制度構築、FC本部立ち上げ、立て直し、人事評価制度の整備など飲食店、整体院、美容院などの様々なビジネスの多店舗展開を加速させるために重要なことを対談形式で分かりやすくお話しする番組です。

田村:こんにちは。パーソナリティーの田村陽太です。今回は配信2回目となりました。
本番組のメインパーソナリティーをご紹介します。
店舗ビジネス専門コンサルタントの高木悠さんです。よろしくお願いします。

高木:よろしくお願いします。

田村:高木さん、今日2回目ですけど、よくある質問ということで、今日はこの質問に答えていただきたいと思います。
店舗展開をするうえでのれん分け制度って聞くと思うんですけど、のれん分け制度ってそもそもなんですか?そしてのれん分け制度をしたらどんな良いことがあるのでしょうか?
ぜひ店舗展開コンサルタントの高木さんに答えていただきたいんですけど、よろしいでしょうか。

高木:はい。

田村:ではまず、「のれん分け」とはなんでしょうか?

高木:実は「のれん分け」はいろいろな意味で使われています。
例えばあるお店が使っている看板を他の人に貸して商売をさせてあげることをのれん分けと言っていることもありますし、フランチャイズの中でものれん分けと言っている本部もあるんですよ。
一方で従業員さんの独立支援制度みたいなものをのれん分けと言っているケースもあって、すごい曖昧な言葉ではあるんですよね。

田村:そうなんですね。

高木:でも最近よく聞くのれん分け制度というのは、一般的に従業員さんに対して会社が持っているブランドとかノウハウ、こういったものを提供してあげて独立を支援してあげる。これをのれん分け制度って呼んでいるケースが多いですね。

田村:なるほど。それは会社で働いていた従業員さんがいずれ独立するための制度を「のれん分け」として作っていく、という感じなんですか?

高木:そうですね。

田村:先ほど仰っていたブランドとかノウハウというのは、具体的にどういうものを従業員さんに提供していくものなんですか?

高木:ラーメン屋さんでも「ラーメン屋なんとか」って名前がついているじゃないですか。ラーメン屋高木というのがあったら、その名前を貸してあげて、例えばラーメン屋高木松戸店とかラーメン屋高木千葉店みたいな感じで経営をさせてあげる。

田村:なるほど。そもそもチェーン店とのれん分けというのはやっぱり違うんですか?

高木:「のれん分け」って店舗展開の手段の1つなのです。
一般的に店舗展開というと、会社の直営店舗として展開していくじゃないですか。
もう1つの選択肢としてはフランチャイズ。フランチャイズというのは、これ直営店ではなくて会社とは関係ない第三者にお金を出してもらって店舗を経営してもらう制度なんですね。

さっきお話ししたのれん分けというのは、この直営とフランチャイズの間みたいなもので、会社が経営するわけではないんだけど自社で働いていた従業員さんに店舗を経営させてあげる仕組みになっているということ。

田村:なるほど。直営店というのは、実際マネジメントを任されているのは自社の従業員、雇用されている方ということですか?

高木:そうですね。

田村:なるほど。のれん分けというのはそのフランチャイズと直営店のミックスみたいな感じですか?

高木:良いとこ取りした制度みたいな感じですかね。

田村:良いとこ取り、ありがとうございます。
もう1つ質問なんですけど、例えばフランチャイズとかのれん分けで従業員さんが独立したということは、会社との関係はどのように変わるのですか?

高木:会社とはBtoBの対等な契約関係で、そういった意味ではフランチャイズの契約と同じ関係性になりますよね。
ただ、フランチャイズとのれん分けの大きな違いというは、フランチャイズって基本的に全く知らない第三者が加盟してくるわけですよ。というのも、フランチャイズってそもそも店舗展開を急速に進めるためのツールなんですよね。

直営店舗だと例えば年間で100店舗出すとかいうと、そのお金どうするんだとか、その雇用どうするんだとか、いろいろ問題があるじゃないですか。
そのためにフランチャイズというのは、本部とは関係無い別の会社に経営させてあげる代わりに、お金も人も相手に用意してもらう。
だから1年間で100店舗出すとか、そういったスピード感ある出店が本部にあまり負担がかからずできるんですね。

田村:なるほど。

高木:その代わり加盟者というのは結局本部とは関係の無い人から募って、加盟させて経営を認めてあげるわけです。だから、そこの信頼関係があまり無い、つまり相手が誰か分からないので、何か問題が起こるという可能性もあるのです。

田村:第三者ですもんね、関係が無かった方にお願いするというのは。

高木:その点のれん分けというのは、会社でずっと働いていた社員の方にお金を出してもらって、人も雇用してもらって経営をさせてあげると。だから、フランチャイズと同じ仕組みなんですけど、働いていた社員ですから人間性も分かっているし信頼関係も多少あるじゃないですか。

田村:そうですね。

高木:なので、本部と従業員さんとの間でトラブルが起きにくいわけですよ。これがのれん分けですよね。

田村:さっきトラブルと仰っていましたけど、やっぱりフランチャイズだとのれん分けと違ってトラブルって起きやすいんですか?トラブルの具体的なものって何かありますか?

高木:有名なものでいくと2019年の末くらいに発生したコンビニの24時間営業の問題。加盟店のオーナーが24時間営業はもう人がいなくてできないと。だけど、本部は24時間営業してくださいと言って揉めたじゃないですか。

田村:ありましたね。

高木:ああいうのがトラブルの1つですよね。

田村:無理なことはできませんということで第三者の加盟者と本部で揉めてしまうと。

高木:はい。あの問題は、本部が正しいのか加盟店が正しいのかというのは私には分からないんですけど、やっぱり1つ言えるのは本部と加盟店が共同で事業を行っているわけじゃないですか。だから、やっぱりあそこで何か争っていたら絶対そのチェーンの発展ってないんですよ。実際コンビニってあの問題を契機にやっぱり店舗数の伸びが止まったんですね。

田村:それもう影響しているんですか。

高木:ああいった問題が起きるから新規の加盟店もやっぱり集まりにくくなりますし、良いことって無いですよね。

田村:そうですね。

高木:だから、やっぱり基本的に本部と加盟者というのは同じ理念や方針に基づいて経営していかないと上手くいかないんですよね。だから、それをフランチャイズでも実現していかなきゃいけないんですけど、全然知らないところからいろいろな人が集まってくる、それを1つの理念に基づいて経営していくというのは、至難の業なわけじゃないですか。

田村:そうですよね。

高木:できないことじゃないと思うんですけど、やっぱりそれはなかなか難しくて、実際にトラブルっていっぱい起きている。その点がのれん分けとなると、長年働いていた従業員さんですからそういった問題が起きるリスクが0じゃないんですけど、本部のビジネスのことも知っているし、本部の経営者がどんな人かも知っているので、お互い相互に理解したうえで加盟するわけですから、そのリスクというのは少ないわけですね。

田村:なるほど。もう1つ質問なんですけど、のれん分けする対象の方って選ぶじゃないですか、本部とかが。その従業員さんを選ぶと思うんですけど、選ぶポイントってあるんですか?この人はのれん分けに向いているとか。
僕の初心者の考えだと難しそうに思うんですけど、どうやって選ぶんですか?
のれん分け対象者を選ぶポイントってあるんですか?

高木:重要なポイントは2つあって、まず1つ目は経営者になれるかどうか。これって従業員さん、会社に雇われて働いている人が経営者になれるかどうかを見極めるって非常に難しいんですけど、経営者になっちゃいけない人は見分けやすいと思うんですよ。

田村:どんなところがポイントなんでしょうか?

高木:例えばなんか上手くいかないことがあったらそれを人のせいにするとか。経営者になると売り上げが思ったように上がらないとか利益が出ないとかいっても、それ人のせいにしていたって誰も解決してくれないので自分で解決しなきゃいけないじゃないですか。

田村:そうですね。

高木:そこを本部が助けてくれるだろうとか思っていると、そんな上手くいくわけないわけですよ。そういう人に依存するとか、誰かのせいにするとかというのは働いている時に分かると思うんですね。

田村:従業員として一緒に働いている時に。

高木:そうですね。だから、そういった観点からまずこの人は経営者になれるかどうか、というより少なくとも経営者になっちゃダメな人はのれん分けさせてはいけない。

田村:そこがまずポイントなんですね、1つは。

高木:それが1つ目のポイント。もう1つは本部の理念とか方針、これを共有できる人かどうかということですね。

田村:と言いますと?

高木:さっきお話ししたんですけど、本部と加盟者というのはやっぱり同じ理念に基づいて同じものを目指していかないと、絶対上手くいかないわけですよ。例えば事業をずっとやっていく中で利益が出ないタイミングって絶対あるじゃないですか。

田村:やっぱり辛い時ありますよね。

高木:そうじゃないですか。その時にその関係が儲かるか儲からないかだけの関係だったらそれは揉めるじゃないですか。だけど、例えばビジネスを通じてお客さんにこんな価値を届けたいとか世の中にこういうふうに貢献したいとか、そういうところが経営者と独立者で同じ方向を向いていれば、売上が一時的に悪くても共になんとか乗り越えていこうってなるわけですよ。

田村:なるほど。

高木:だから、そこができているかどうか、そういう従業員かどうかというのは選ばなきゃいけないですね。

田村:なるほど。従業員さんが創業の経営者と同じようなマインドを持つって、すごく難しいと思いますね。
例えば経営者がその従業員さんを育成する時にどんなところがポイントになるんですか?そういう2つのポイントを守れる方をどうやって育成していくんですか?

高木:経営者によってここの進め方っていろいろあると思うんですよ。だけど、私の中で大切だなと持っていることは、これも2つあるんです。
まず1つ目は、経営者自身が自分で自分の思いとかビジョンとか経営方針といったことを自分の言葉で伝える場を設けるということですね。

田村:具体的に言いますとそれはどういうような感じですか?

高木:いろいろなやり方があると思うんですけど、例えば経営計画発表会とか経営方針発表会みたいなものを1年に1回とか半年に1回くらい開催して、経営者の口からその温度感で語ること。

それ以外にも例えば社内報とかで経営者の思っていることを文章で伝えるとかでも良いと思うんですよ。ただここで気をつけなきゃいけないことは、例えば右腕の人材を経由して伝えているとか、右腕の人材が文章書いているとか、それでは伝わらないということです。

結局その経営者の言葉とか書いた文章というのは、やっぱりその人柄とかその思いが滲み出るわけですよね。

田村:そうですよね。

高木:だから、そういったところを経営者の言葉でまず必ず伝えるという場を設けるということが1つ。

田村:2つ目は。

高木:あとはその頻度ですよ。

田村:頻度と言いますと?

高木:さっきその経営計画発表会を半年に1回とか年に1回やりましょうというお話しましたけど、それだけじゃ絶対的に足りないですよ。

田村:足りないんですか?

高木:だって1年に1回伝えられて、そうかじゃあ俺頑張ろうといって1年間ずっと思っている人なんていないわけですよ。だから、それだけその温度感でその経営者の言葉で定期的継続的に細かい頻度で伝えていけるかということですよね。

なので、そういう場を意図的に作っていかなきゃいけないわけですよ。それは月に1回でも足りないですし、1週間に1回とか3日に1回とかできる限り頻度を細かくして伝える場を設けていく。

私お付き合いしている会社で非常に良いところあるんですけど、そこは1週間に1回社長がビデオレターみたいなのを自分でスマホで撮っていて、日々の従業員さん頑張ってくれてありがとうとか、今期はこういうところ目指しているけど今こうなっているからここを今週は頑張ろうとか、そういうことを毎週やっているんですよ。

田村:すごいですね。めっちゃ良い取り組みですね。

高木:そんな会社って絶対良くなっていくし、経営者も身近だし、経営者の思いだって浸透していくわけじゃないですか。

田村:そうですね。

高木:そういった取り組みをして思いを共有していく、これが大事なんじゃないですかね。

田村:なるほど。いろいろとのれん分けって何?というところとポイントについて分かりやすく説明してもらって、リスナーさんもたぶん詳しく分かったんじゃないでしょうか。
高木さん、今日のトピックで最後に伝えたいこと何かありますでしょうか?

高木:のれん分けってこれからもまたお伝えしていきたいなと思うんですけど、これからの時代に店舗ビジネスが発展していくうえで、すごく重要な制度になっていくと思うんですね。
なので、こののれん分けの話聞いて、ちょっと興味持ったなんてありましたら、ぜひ調べていただいたり、この番組を今後も聞いてもらってもよいと思うので、是非情報を取って導入を検討していただけると嬉しいなと思います。

田村:ありがとうございます。それでは高木さん、今日もありがとうございました。

高木:はい、ありがとうございました。

 

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