ネットラジオ

【ネットラジオ】第1回『今後のポッドキャスト配信コンテンツについて』

本コラムは、弊社代表の高木と社労士の田村陽太が、飲食店、整体院、美容院等の様々な店舗ビジネスの「多店舗展開」を加速させるために重要な事を対談形式でお話しするネットラジオ『多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所』のエピソードを文字起こししたものです。

音声のまま楽しみたい方は、こちらからどうぞ。


多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所。
この番組は株式会社常進パートナーズの提供でお送りいたします。

田村:こんにちは。パーソナリティの田村陽太です。今回は栄えある配信第1回目です。
早速ですが、本番組のメインパーソナリティをご紹介します。
店舗ビジネス専門コンサルタントの高木悠さんです。よろしくお願いします。

高木:よろしくお願いします。

田村:本日からポッドキャスト配信していきますが、まず私から簡単に高木さんをご紹介いたします。

高木さんは、株式会社常進パートナーズ代表取締役兼店舗ビジネス専門コンサルタントとして、飲食店、整体院、美容院などの多店舗展開を加速させる専門家として活動していらっしゃいます。

「最速最短で年商30億、店舗数30超を実現する実証されたノウハウ」をコンセプトに、のれん分け制度構築、FC本部立ち上げ・立て直し、人事評価制度整備など、店舗ビジネスの店舗展開に特化したコンサルティングを行っています。

代表的な著書として、同友館「フランチャイズマニュアル作成ガイド」やアニモ出版「飲食店のれん分けFC化ハンドブック」があります。また最近では、YouTubeでも「聴くフランチャイズニュース&コラム」を発信されています。

ということで、幅広くご活躍されていらっしゃいますね、高木さん。

高木:はい。

田村:店舗展開コンサルタントというお仕事をされていますが、もう少し具体的な仕事内容を教えていただいてもいいですか?

高木:わかりました。例えば、飲食店や美容院、整体院といった店舗ビジネスでは、経営が軌道に乗り収益が上がってくると、経営者は「店舗を増やしていきたい」と思われるんです。
なぜなら店舗ビジネスって、基本的に事業を加速させていくためには、店舗拡大するしかないんですね。

だけど1店舗で成功させるというのと、3店舗、5店舗、10店舗と広げていくのって、また違ったノウハウが必要だったりするわけですよ。

私は1店舗の支援もするんですけど、どっちかというと店舗を増やしていくことに力を入れているということです。3店舗とか5店舗とか増やしていく際に、例えば人事制度を作っていかないといけないとか、経営者が見えなくなっても現場を管理できる仕組みを作らなきゃいけないとか、1店舗とは違ういろいろな課題が出てくるのです。

田村:そうですね。

高木:そういったところのお手伝いをさせていただく仕事をしています。

田村:やっぱり多店舗展開ならではの難しさというのはあるんですか?

高木:3店舗の壁とか5店舗の壁とか10店舗の壁とかいろいろな壁が、拡大する途中ではやっぱりあるんですよね。その辺のノウハウというのを我々は研究していて、その企業の状況に合わせたご提案をさせていただくというのが仕事ですね。

田村:なるほど。ありがとうございます。今後ポッドキャストで配信されていくコンテンツというのは、どういうところに重きをおいていく感じですか?

高木:店舗ビジネスで多店舗展開を目指す経営者にとって、全般的なお役立ち情報にしていきたいなと思っています。とはいえ、やっぱり店舗展開していく時に経営者が悩むポイントって従業員さんのモチベーションとか、どう人を育成するのかとか、「人に関わる問題」が大半だと思うんですね。
なので、その辺のお話をたくさんしていけるとよいかと思っています。

田村:人に関する、特に従業員さんを抱えている経営者にとって、有用なコンテンツを発信されていく方針ということですね。

高木:もちろん店舗ビジネスに限らないと思うんですけど、経営する上で悩む問題って、「お金の問題」か「人の問題」だと思うんですよね。

店舗拡大していきたいという経営者は、基本的にビジネスは上手くいっているわけですよ。だから、お金の問題って結構少ないかなと思っていて、だけど面白いものでどれだけ事業が上手くいっていても、人の問題が無い企業やお店って無いじゃないですか。
だから、少しでもそういった悩みが解消につながるようなお話ができるといいんじゃないかなと思いますね。

田村:なるほど。さきほど飲食店とか、いろいろな店舗ビジネスの業種に携わっているとのことでしたが、この放送をそれ以外の業種の経営者の方とかも聞かれていると思うんです。例えば具体的にはどんな業種が、こういうフランチャイズとかのれん分けとか、今回のポッドキャストで当てはまるような感じですかね?

高木:店舗ビジネスでいうと例えば今日私が相談受けていたところは、まつげエクステサロンさんだったんですけど、明日相談受ける予定になっているのは介護事業所みたいなところですかね。あと小顔矯正サロン。それ以外にも、例えばゴルフスクールとか子供向けの体操教室とか、それ以外にも今日の午前中はデザイン事務所さんのご相談なんかもあったりして。

田村:そんなところもあるんですか。

高木:ですから、基本的に店舗があるビジネスというのはほとんど相談対応していて、店舗以外にもデザイン事務所もそうだし、士業とかも相談受けることもあったりするので、全般的にやっていますね。

田村:なるほど。じゃあ初歩的な質問ですけど、1店舗で大きくしていくのと2店舗3店舗の多店舗で売り上げを大きくしていくというのは、どういうところが違うんですか?やっぱり売上って1店舗では限界があるのですか?

高木:店舗ビジネスって基本的に人を通じてサービスを提供していくじゃないですか。例えば美容院って皆さん行かれたりすると思うんですけど、カットする時間とかパーマする時間というのが価値を生むじゃないですか。

逆に言うと、結局その時間しか価値を生まないので、働いている時間が全部髪切っていたらそれ以上売上は上がらないんですよね。だから、1店舗で椅子が3つだとしたら、その3つがフル稼働したら、それ以上売上が上がらないわけで、当然売価を2倍とか3倍にしていけば良いんですけど、髪カットするのが3万円とか5万円とか言われても結構きついじゃないですか。

田村:そうですね。高いですね。

高木:なので店舗ビジネスって、1店舗が繁盛して一定程度まで売上が到達してしまうと、もうそれ以上って、店舗増やすしか企業全体が売上高を上げる方法がないんですよね。
でも店舗数を増やしていくと、経営者がつきっきりで見てきた1店舗が、2店舗3店舗になって、全ては見れなくなるじゃないですか。

田村:見れなくなってくるというのはどういうところが見えなくなってくるんですか?

高木:1店舗の時って、経営者はその店舗にいますから、例えばAさんのサービス品質が悪ければすぐ指導できるわけじゃないですか。だけど、これ3店舗になったら1日に3店舗行くにしたって、見えない部分って出てきます。だから、どうしたって経営者の目が届く範囲に限界が出てきてしまって、それをどう補っていくかという、今までとは別の問題が出てくるわけですよね。

田村:やっぱり経営者がいない時に2店舗3店舗で任されている従業員さんがサボったりとか、そういうのがある感じなんですか?

高木:よく右腕を作りましょうとかって、言われるんですけど。

田村:言いますよね。

高木:結局その経営者と同じ水準で店舗を運営できて管理できるような人材がいないと、結局1店舗の時と同じような成功ってできなくなっていくわけですね。だから、これ3店舗くらいだったらまだいいと思うんですけど、例えば10店舗とか20店舗とか広がっていったらもう絶対見れないわけですよ。

田村:そうですよね。

高木:それをじゃあどうしていくかというと、優秀な人材がいればいいんですけど、優秀な人材を外から取ろうと思ったって常にそういった人材を外部から取れるわけではないじゃないですか。

田村:いや、難しいところもありますよね。

高木:だから、やっぱり社内で採用した人材を育てていくという必要もありますし、あとは人に依存しない仕組みにするとか、やっぱりそういうことをしていかないと店舗展開って上手くいかないんですよね。

田村:人に依存しない仕組みというと具体的にどういうところですか?

高木:例えば1店舗の時というのはずっと経営者が見ているので常に指導もできるわけじゃないですか。だけど、見えなくなった時というのは「1店舗の時に繁盛していた理由は何なんだ」というところを特定して、それをちゃんとルールにして守らせるとかをしていかなきゃいけないんですよ。

田村:じゃあ結構あれですね、自分達のお店がどうやって売り上げを上げていったかという根本のところも理解しておかなきゃいけないし、それを5店舗10店舗とやっていくとなったら相当なノウハウがやっぱり必要になってくるということですよね。

高木:その1店舗で流行っている成功要因を特定するという話なんです。
例えば私が関わった整骨院で20店舗展開している会社さんあったんですけど、なんでそういう規模までなったかというお話を聞いていくと、「お客さんにビフォーアフターを見せることが成功要因だ」とちゃんと把握しているんです。

「施術前にこういう状態だったのを施術後にこうなりましたよ」というふうに違いを明確に見せて、お客さんに納得してもらって効果を実感してもらうわけですよ。
それってじゃあどうやってお客さんに見せているんですか?というご質問をすると、「このタイミングでこういうツールを使って見せているんだ」と明確に皆から返ってくるわけです。それってやっぱり仕組みなわけじゃないですか。だけど、そのやり方とかタイミングが決まっていないと、そういうのって忙しかったら漏れてしまったりしますよね。

田村:そうですね。

高木:なので、1店舗から展開していく時というのは、まずその1店舗の時に、なんでこの店が流行っているのかということをまずちゃんと分析して、例えば飲食店だったら外までお見送りに出ることが成功要因なのかとかちゃんと特定して、そういうことをルールにして、誰でもできるようにマニュアルにして落とし込むとか、そういう取り組みは必要なんですね。

田村:なるほど。現在1店舗経営の方が多店舗展開していくというのは、今少しお聞きしただけでも、そんなに簡単ではないし、押さえるべきところがあるというのが分かりました。

高木:良かったです。

田村:高木さん、今後、このポッドキャストの展開というか野望、目標を、リスナーの皆様に向けて教えていただけますか。

高木:そんなに明確な目標とかって無いんですけど、やっぱり私の思いとしてあるのが「店舗ビジネスの地位を高めていきたい」という思いがあるんですよ。
店舗ビジネスって、今見渡してみると世の中にすごく根付いているじゃないですか。

田村:具体的に言うと?

高木:例えばコンビニが世の中に無かったら皆さんが今まで通りに生活できますか?というと生活できないと思うんですね。

田村:そうですね。

高木:美容院もそうだし整体院もそうだし今飲食店8時閉店とかになっていますけど、ご飯難民みたいなの出ているじゃないですか。

田村:多いですね。

高木:店舗ビジネスって、すごく世の中に無くてはならない存在になっていて、社会的な存在意義というものがあるわけですよ。でも一方で、じゃあこのコンビニで仕事をしたいと思う人がどれだけいるかというと、どうかということだと思うんです。飲食店でぜひ働きたい人とか、少ないじゃないですか。

田村:そうですね。忙しいとか時給が低いとかと思われている方も多いかもしれないですね。

高木:そうなんですよ。私自身も飲食業界に就職したんですけど、やっぱり周りの人から四大出て外食で良いの?とか、いろいろ言われたわけですよ。

田村:そういうのあったんですか。

高木:はい。で、すごい悔しい思いをしたんですよね。なんですけど、やっぱりさっきお話した通り、店舗ビジネスって世の中に不可欠だし、すごく存在価値があるわけですよ。
だから、そういった店舗ビジネスやそこで働く人達がもっと世の中に評価されるものにしていきたいなと思っているわけです。
でもそのために何が必要かというと、まず会社が儲からないといけないですね。

田村:そうですね。売上を上げていくことは大事ですね。

高木:儲かって会社の収益性を上げて、その上がった収益で働いている社員さん、従業員さんに対して、働き甲斐のある環境を作ったり、給与をあげたりする必要があるのです。

田村:そうですね。

高木:このサイクルを繰り返していくことでしか、店舗ビジネスの社会的地位って上がっていかないと思うんですよね。なので、そういったところに微力ながら少しでも貢献できればと思っているので、私の発信する情報が、少しでも何か今の状況を変えていくヒントになったとか、そんなふうに思ってくれる方がいたら嬉しいなと。

田村:いいですね。すごい野望で聞いていて心が熱くなりました。
リスナーの方も経営者だけじゃなくて、小売業とか飲食店で働かれているリスナーさんも多いと思うので、配信を聞いて、店舗ビジネスで働きたいという希望が持てるようなポッドキャストにされていくということですよね?

高木:はい。精一杯頑張ります。

田村:高木さん、今後とも配信一緒に頑張っていきましょう。

高木:はい、お願いします。

田村:それでは高木さんありがとうございました。

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