先日、日本フランチャイズチェーン協会が「裁判外紛争手続き(ADR)の業務を対象とした認証」を受ける準備を進めている、との報道がなされました。今回の同協会の動きは、フランチャイズ契約に伴う本部・加盟店の紛争が増加していることに起因しています。「裁判外紛争手続き(ADR)認証制度」とは、法務…
近年、デジタル化の進展にともない顧客ニーズの変化が速くなったこと、グローバル化により競争相手が増えたこと、技術革新のスピードが速くなり製品の陳腐化が速くなったこと等の理由から、商品のライフサイクルが短くなっています。これは、ビジネスモデルも短命になってきていることを意味します。特に特定の商品…
「当社が運営している業態はフランチャイズ展開できるでしょうか」これは、先日弊社にFC展開のご相談に訪れた宅配専門飲食店を営む経営者からいただいたご質問です。フランチャイズ展開を目指す経営者の中には、フランチャイズ展開することをとても難しいことのように考えられている方がいらっしゃいます…
商売において、商品やサービスに自由に値段をつけるのは、売り手の特権です。しかし価値とのバランスで顧客が支持しなければ、当然のことながら売上に結びつきません。これは、フランチャイズビジネスにおけるロイヤリティにも言えることです。フランチャイズビジネスとは、フランチャイズ契約によって、本…
これからの国内市場は、確実に人口減少による寡占化が進みます。具体的な内容は後述しますが、それは大手企業の市場独占による寡占化の進展という意味ではありません。その一方で、これまでになかった新たな市場も生まれてきています。今回は、寡占化が進む国内市場で、中小フランチャイズ本部にとって適正…
フランチャイズシステムは、FC本部と加盟店が理念を高次元で共有し、正確に理解し合えていることが重要です。しかも、長期に渡ってビジネスパートナーとして手を握り合うためには、定期的に「理念」をFC本部が発信し続けることが必要です。つまりFC本部のブレない姿勢を、加盟店へ植え付け続ける必要があ…
新型コロナウィルス感染症の影響により、これまで当たり前とされていた働き方が出来なくなりました。その結果、「これまでの働き方、生き方」を見直す人が増えているようです。そのような機運が高まるなかでフランチャイズビジネスは、時代の要請に応える「新たなスタイルの働き方」を提案できる仕組みと言えないで…
大手フランチャイズ本部のSVは、加盟店を指導する際に何をよりどころに指導をするのでしょうか。本部が構築した指導手順や経営資料を利用することは当然のことながら、現場のSVは臨機応変に加盟店の立地や経営状況に合わせて「仮説」を立て、加盟店経営者と対峙しています。そして精度の高い仮説を立てるために…
コンビニ業界はフランチャイズビジネスにおけるトップランナーとして君臨していますが、全てが予想通りに順調に発展してきた訳ではありません。何度もコンビニ飽和論と言われ続けながら、イノベーション、つまり「顧客にとって新しい価値を創造すること」によって平均日販を向上させ、同時に店舗数も拡大してきた歴…
自社の取り扱う商品・サービスに自信があり、それを世に広めるための手段としてフランチャイズシステム(以後FCシステム)があります。本部の事業拡大スピードを早めるために時間を買う経営手法です。FCシステムはスピーディーな事業拡大が可能なビジネスモデルですが、「本部と加盟者には明確な役割分担が…