ネットラジオ『多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所』は、弊社代表の高木と社労士の田村陽太が、飲食店、整体院、美容院等の様々な店舗ビジネスの「多店舗展開」を加速させるために重要な事を対談形式でお話しするラジオ番組です。
第58回『高木さんは「スマートフランチャイズ」を推奨していますが、普通のフランチャイズと何がちがうのですか?』というテーマで店舗ビジネス専門コンサルタントの髙木悠が熱く語ります。
【ハイライト】
・高木さんがスマートFCを提唱し始めた契機
・スマートフランチャイズが今の時代に必要な理由
・新型コロナウイルスは環境変化要因の一つに過ぎない論
・スマートフランチャイズと従来のFCの違い
・FC展開を始めたい方へのメッセージ
・スマートFCに興味ある方は何から始めたら良いか?
多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所。この番組は株式会社常進パートナーズの提供でお送りいたします。
店舗ビジネス専門コンサルタントの高木悠が最速・最短で年商30億、店舗数30超を実現する実証されたノウハウをコンセプトにのれん分け制度構築、FC本部立ち上げ、立て直し、人事評価制度の整備など飲食店、整体院、美容院などの様々なビジネスの多店舗展開を加速させるために重要なことを対談形式で分かりやすくお話しする番組です。
田村:こんにちは。パーソナリティーの田村陽太です。配信第58回目となりました。本番組のメインパーソナリティーをご紹介します。店舗ビジネス専門コンサルタントの高木悠さんです。よろしくお願いします。
高木:よろしくお願いいたします。
田村:高木さん、今日も頑張っていきましょう。
高木:はい。お願いいたします。
田村:本日のテーマはこちらとなっております。「高木さんは、スマートフランチャイズを推奨していますが、普通のフランチャイズと何が違うのですか。」ということなんですけども、高木さん、スマートフランチャイズを提唱されていたんですね。
高木:そうなのですよ。フランチャイズ展開の令和時代のあり方みたいなイメージで推奨しているんです。フランチャイズに私ずっと関わってきてるんですけど、フランチャイズのあるべき姿ってどんな感じなのかなって考えて、たどり着いたものがこのスマートフランチャイズだったっていう事ですね。
田村:高木さんなりに、もがきもがき苦しんで今のやり方にぶち当たったという感じなんですね。
高木:そうですね。私はずっとフランチャイズ本部で働いていたんですけど、もう当時はフランチャイズっていう仕事には絶対関わらないって思ってたんですよ。
田村:それは何があったんですか?
高木:よくイメージ湧くと思うのですけど、フランチャイズっていうと、本部と加盟者がよくトラブルになるというそんなイメージないですか?
田村:ありますね。ちゃんと本部が仕事をしっかりやってくんないみたいな感じですね。
高木;加盟者は、本部がしっかりやってくれないって言うし、本部は本部でやっぱり言い分があるわけですよ。争いが生じたりするわけじゃないですか。私はフランチャイズ本部側にいて、本部と加盟者が争う中での、その間にいたのですよね。本部側の立場なのですけど、加盟者とのコミュニケーションを取らなければいけない立場だったので、加盟者に近い立場でもあるわけですよ。
田村:それはスーパーバイザーの仕事っていう事ですよね。
高木:そうです。その調整をしなきゃいけなかったので、もろその争いの中心にいるじゃないですか。私じゃもうどうしようもできない問題っていうのもかなりあって、もうフランチャイズって仕組みは当時は、「なんてひどい仕組みなんだ!」っていう風にずっと思っていたんですよね。
田村:やっている側としてもちょっとどうなんだってところがあったんですね。
高木:そうですね。私もまだ勉強不足だったので、「フランチャイズっていう仕組みはけしからん!」と私も思っていたわけですよ。
田村:そうなんですか。
高木:はい。フランチャイズの仕事はもう関わらないって決めていたんですけど、でも独立して店舗展開をサポートしていく中で、やっぱり今の時代にフランチャイズシステムっていうのは不可欠なんですよね。
田村:なるほど。といいますと?
高木:というのは、環境変化のスピードがどんどん速くなってきていて、直営店で展開していくと、どうしても店舗投資が先行するので、借り入れが膨らんでいったりして、環境変化に適応しにくいのですよね。
田村:はい。
高木:あと、日本だと少子高齢化が進んでいて、店舗ビジネスって人を採用するのがなかなか難しくなってきているじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:これを直営店で全部出していって、その全てを本部が採用して育成してやっていくのはかなり負担が大きいんですよね。そういうのを考えると、他人資本を活用するもしくは加盟店経営者のマネジメント能力を活用して展開していくフランチャイズっていうのは、すごく時代に合っているわけですよ。
田村:なるほど。
高木:なので、フランチャイズシステムっていうのは必要だと思います。でも従来みたいなフランチャイズ展開をしていくと、本部と加盟者間の争いが生じたりして働いてる人も不幸になるわけじゃないですか。
田村:はい、そうですね。
高木:これをどうしたらいいのだろうなっていう風に考えていったときに、スマートフランチャイズを考えたんです。
田村:そういう考えに行き着いたのですね。
高木:そうなんですよ。
田村:なるほど。ちょっと1個質問というかm脱線しちゃうんですけど、去年の2020年の4月にコロナウイルスって始まったじゃないですか。そこからフランチャイズっていう仕組みというのも、飲食店とか小売店とかサロンとかを経営していく上で結構大事な仕組みになってきているじゃないですか。
高木:はい。
田村:高木さんは、コロナの前からもそういうのはやっぱり危機感を持って提唱されていたんですか?スマートフランチャイズという仕組みを?
高木:そうですね。コロナっていうのは、環境変化の一つの要因にしか過ぎないんですよね。私は焼肉業界にいたんですけど、焼肉業界ってコロナほどひどくないにしても、それに匹敵する環境変化って何度も起きているんですよ。
田村;はい。
高木:例えば、BSE問題とか、あと殺人ユッケの問題とか…
田村:あーありましたね。生で提供したやつですよね。
高木:そうです。あと3.11が発生して、放射線の問題があって、牛の餌に混入したとかで、それが和牛とかに混入したので提供できないとかっていう、そういったいろんな事件が起きるたびに、売り上げが何割減みたいなことが起きたのが焼肉業界なんですよね。
田村:はい。
高木:そういう風に業界単位で見ると、結構前提条件を覆す環境変化っていろいろ起きていると思うんですよ。コロナっていうのは、それが全産業に影響を与えるっていう、歴史的な事象にはなるのだと思うのですけど、それは以前から起きているんですよね。環境変化っていうのは。
田村:私達が気づいてなかっただけで、結構そういうところは少しずつ環境変化ってやっぱり目に見えていたのですね。なるほど。そういう中でスマートフランチャイズっていうとこを高木さんは提唱されていると思うんですけど、そもそもこのスマートフランチャイズというのは何なのですか?ちょっと教えてもらいたいんですが。
高木:まずフランチャイズ展開をしていくっていう目的が違うんですよ。
田村:えっ、それはどういうことですか?
高木:従来のフランチャイズシステムっていうのは、基本的にスピーディーに100店舗、もしくは1000店舗とかっていうのを展開していくことを目的に使われていたんですよね。
田村;そうだったんですか。
高木:そうなんですよ。だから直営店舗だとどうしても投資が先行していくので、本部の借り入れって店舗展開とともにどんどん増えていくじゃないですか。なので、出店速度に限界があるんですよね。1年に100店舗200店舗出すって、「どれだけ大企業なんだよ?」的な話なわけですよ。
田村:そうですね(笑)
高木:だけどフランチャイズシステムっていうのは、加盟店のお金とか経営資源、人を使ったりするわけじゃないですか。だから、小規模企業でも、100店舗200店舗を例えば1年に出すっていうことも可能なのですよね。昔は店舗ビジネスが急速に店舗展開して、一気にシェアを取るとか、もしくは100店舗とか1000店舗となると規模の経済が働いて、例えば仕入れが安くなる事もあるじゃないですか。
田村:しますね。
高木:そういうのを目的にフランチャイズって使われていたのですよ。だけど一気に店舗展開しようとするとどういうことが起きるかっていうと、やりたいっていう加盟希望者を本部が集めなきゃいけないじゃないですか。
田村:そうですね、確かに。
高木:そうすると、「こんなに儲かるんですよ」みたいな営業を積極的にやっていかないと現実的に難しかったりするわけですよね。
田村:本部が結構、めっちゃ営業してくるみたいな感じなのですか。
高木:そうそう。特に営業担当者がいて、年間例えば200店舗出さなきゃいけないとかっていうのがあったりすると、当然その営業担当者はそれを達成するために一生懸命売り込もうとするじゃないですか。
田村:頑張りますよね。
高木:その時にどういうことをお客さんに言うかって言うと「いや、これやったらこんなに儲かるのですよ」って言わないと難しいわけですよ。
田村:そうですね。
高木:だけど、そうなるならいいのですが、事業って基本的にビジネスモデルだけじゃ駄目で、加盟者がどれぐらい頑張れるのかとか、そういったことも影響してくるわけじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:いいことばっかりじゃないんですよね。当然加盟者に「あなたが一生懸命頑張るのが前提ですよ」みたいな話もしなきゃいけないんですけど、一気に店舗展開をしようとすると、そういう話をしたら、もしかしたら見送ろうとなるかもしれないじゃないですか。
田村:そうですね。読めないですもんね。
高木:そう。店舗展開優先すると、やっぱりそこで結構問題が起きるわけですよ。私達はこういうフランチャイズっていうのは、やっぱりもうトラブルを避けられないんで、やりたくないなと思っているわけですね。
田村:はい。
高木:私達が目的としているフランチャイズっていうのは何かっていうと、中小企業が環境変化に適応する経営力を身につけるためにフランチャイズシステムを活用しようって言っているのですね。
田村:はい。
高木:だから店舗展開を100店舗とか200店舗とかしてもいいのですけど、しなくてもいいわけですよ。
田村:そもそも全然目的違いますね。
高木:そう。例えば1店舗の会社が、フランチャイズシステムを小規模に使って3店舗本来だったら直営店で持つところを、1店舗直営、2店舗フランチャイズみたいな使い方をすると、その分本部の経営って軽くなるじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:私達が言っているフランチャイズっていうのはこういうことなんですよね。
田村:従来の急速に店舗展開していこうっていうところじゃなくて、やっぱり着々と1個1個進んでいくっていうか、小さく進んでいくみたいなところもやっぱりあるんですね。
高木:そうですね。フランチャイズシステムとはあくまでツールで、昔はそれを店舗拡大の手段として使われたものが、私達は経営力を高めるために使おうっていう考え方なので、同じツールでも使い方が全然違うわけですよ。
田村:なるほど。
高木:そこが、スマートフランチャイズってあえて言い方を変えているポイントでもあるんですよね。
田村:高木さん、一つ聞きたいんですけど、このスマートフランチャイズを提唱されているコンサルタントの方って他にいらっしゃるんですか。
高木;いや、いないと思いますよ。
田村:あら、高木さんのみ?
高木:名前をつけるときにいろいろ案が出てくるじゃないですか。その中で、これに名称をつけたら、商標を取ろうって決めていたわけですよ。最初に調査もして、スマートフランチャイズっていう言葉が、1社だけあるフランチャイズ本部さんがスマートFCっていう言葉を使われていたんですけど、フランチャイズ本部ですし、私達が使う言葉と使い方も全然違ったので、私達は小さく始めて、段階的に大きく育てていくっていう、このフランチャイズの考え方をスマートフランチャイズにしようということで、名前をつけて商標も取っていますね。
田村:なるほど。このポッドキャストを聞いてくれたリスナーの方は、皆さん「スマートフランチャイズ」って聞けば、高木さんのことだってわかるという事ですね。
高木:そうなってくれると嬉しいですよね(笑)
田村:なるほど。ちょっと質問したいんですけど、先ほどおっしゃっていた従来のフランチャイズっていうのは、急速に店舗展開するっていうところがあったって話があったじゃないですか。
高木:はい。
田村:やっぱりイメージとしてフランチャイズってそういうものだという方が多いと思うんですよ。数あるフランチャイズをやってみたいっていう方が、スマートフランチャイズっていうやり方に行き着くためにはどういう風なやり方というか、どういうところがポイントになってくるんですかね。
高木:まずフランチャイズ展開をしたいと思ったら、フランチャイズ展開って言っても、フランチャイズに詳しくない方から見ると、もしかしたら同じに見えるかもしれないのですけど、私達みたいなプロから見ると全然違うんですよね。
田村:なるほど。
高木:いろんなフランチャイズ展開の仕方があるという事です。だからまずフランチャイズ展開しようと思ったら、少しインターネットでフランチャイズとか調べてみていただいて、どんなフランチャイズ展開のあり方があるのかっていうのを、まずしっかり勉強してみて頂いた方が良いと思うんですよね。
田村:はい。
高木:大体多くのパターンは、さっきお話したスピーディーに多店舗展開するツールとしてフランチャイズを捉えているのですよ。でもそれ以外の捉え方っていうのも少ないんですけどあるんですよね。私達は小さく始めて大きく育てるっていう考え方と、あとは加盟店との信頼関係を盤石にするという考え方です。要は加盟店と本部が争っていたら、この中で働いているフランチャイズ本部の社員は不幸になるんですよ。
田村:それはどういうことですか。
高木:だって揉め事を調整するのって働いている社員じゃないですか。私みたいな状態になるわけですよ。もうフランチャイズに関わらないっていう感じになるかもしれないのですよ。だからそういうことにならないように私達は、店舗展開、店舗拡大よりも、理念の共有とかっていうのを重要視してるんですよね。
田村:はい。
高木:でもそういうフランチャイズ展開を推奨している方っていうのは別に私達だけじゃないわけですよ。だからフランチャイズのあり方っていうのを幅広く勉強していただいて、その中でどういうあり方がいいのかっていうのを、ご自身なりに考えていただくと、もしかしたら私が推奨してるスマートフランチャイズっていうのがベストかもしれないですし、他にももっといいやり方があるかもしれないですね。
田村:なるほど。さっき高木さんがおっしゃっていましたけど、フランチャイズっていうのは一つの店舗拡大のツールなのですね。やっぱり、お話を聞いていると。
高木:そう。だから店舗拡大は別にしなくてもいいわけですよね。今は3店舗あって、直営店だとしたらそれを3店舗のうち2店舗をフランチャイズ店舗に切り替えるという話だと別に拡大してないじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:でも本部の経営っていうのは軽くなっているんで、環境変化には強くなるわけですよ。ここはもうツールの捉え方が全然違うわけです。だからフランチャイズシステムを活用してどんなことを実現したいのかというのもそうですし、あとはそのためにどういうフランチャイズの活用方法があるのかっていうのを、まずはいろんなところから情報収集していただいて、自社に合ったものを選ぶと良いのじゃないですかね。
田村:ありがとうございます。ちょっと時間が近づいてきたのですけれども、最後にご質問したいのが、これから経営者の方がスマートフランチャイズを始めていきたいという時に、まず何から始めたらいいのかっていうワンポイントアドバイスをちょっと教えてもらいたいです。
高木:スマートフランチャイズにもしご興味いただいたら、最初弊社に問い合わせいただいて、私達のところに問い合わせいただくと、最初にフランチャイズで重視することっていうのは何なのかって事をお聞きした上で、弊社が考えているスマートフランチャイズはどういうものなのかっていうのをご説明させていただくんですよ。
田村;はい。
高木:大体これ20分ぐらいでやるんですけど、まずそこで考えが合うかどうかっていうことを、まず確認するんですよね。
田村:なるほど。そういうことをしてくれるのですね。
高木:はい。それでスマートフランチャイズをやりたいってことであれば、具体的なやり方をお伝えもしますし、ご依頼いただければ弊社が伴走してサポートしていくってこともしていますので、興味があれば一度お問い合わせいただければ対応させていただきます。
田村:初回相談って高いんじゃないですか?(笑)
高木:何ですか、そのいやらしい言い方は?(笑)やっぱりフランチャイズと一緒で、コンサルタントっていうのも、基本的には依頼主であるクライアントと我々コンサルタントの理念が合わないと、絶対良い関係にならないし、成果も出ないのですよね。だからうちは最初にお問い合わせいただいた際には、そこのご相談って無料で承っているんですよね。
田村:そうなんですか。
高木:はい。ただ本当にお互いにとって時間使うので、ちょっと話聞いてみたいとか言うんじゃ困るんですけど、私もそれなりに真剣にやりますから、本当に弊社のスマートフランチャイズに興味があるとか詳しく知りたいみたいなものがあれば、お問い合わせいただければ、そこは無料でしかも真剣に対応させていただきます。
田村:なるほど。初回相談はぜひリスナーさんもお問い合わせいただきたいという感じですね。ありがとうございます。本日は、スマートフランチャイズとは何かというところでお話をいただきました。ありがとうございました。
高木:ありがとうございました。
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