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加盟店同士の交流はNG!?これからのフランチャイズ本部と加盟者の関係のあり方とは

フランチャイズの場合、加盟店同士の横のつながりはつくらない方がいいのでしょうか?

これは、今年の春から弊社がフランチャイズ展開のサポートをさせていただいているフィットネス系チェーンを営む経営者からいただいたご質問です。

なんでも、この経営者がフランチャイジーとして加盟している本部が、加盟店同士でつながることにとてもネガティブで、開業前研修中にも「他の研修生との会話はお控えください」的な注意を受けたとのこと。

このような経験から「フランチャイズ展開にあたっては、加盟店同士を交流させない方がいいの?」と疑問に感じたとのことでした。

この例は極端にしても、加盟者同士の交流の場を用意していないフランチャイズ本部は結構あるようです。

そこで今回は、フランチャイズ展開における加盟店同士の交流の是非について考えてみたいと思います。

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事業拡大したい経営者必見!のれん分け制度をつくる7つの手順と、成功の3つのポイント

なお当社では、フランチャイズ展開のポイントについてYouTubeでも解説しています。
併せてご活用ください。

フランチャイズ本部が加盟店同士の横のつながりを避ける理由

フランチャイズ展開における加盟店同士の交流の是非について考えるにあたり、

なぜフランチャイズ本部が加盟店同士の交流を避けたがるのか

この点について、考えてみる必要があります。

この点、私の経験則で申し上げると

本部に不満を持つ加盟店同士が結束することで、
本部の抵抗勢力になることを回避するため

ではないかと感じます。

本部に不満があったとしても、一加盟店が本部と対等なコミュニケーションをとることは難しいですが、不満を持つ加盟店が複数集まれば、本部もきちんとした対応をせざるを得なくなります。
これは、フランチャイズ本部の側から考えれば、避けたい状況であるかもしれません。

なので、そもそも加盟店同士が結束しないよう、加盟店同士の交流の場を意図的に無くしている本部もあるのです。

情報化が進む現代において、加盟店同士のつながりをゼロにすることは不可能

このようなフランチャイズ本部のあり方は、一昔前までは、加盟店同士の結束の予防に、ある程度の効果を発揮してきたのかもしれません。
しかし、情報化が進み、状況は大きく変わってきています。

というのも、個人が自由に情報発信できる環境が整った現代において、そもそも、加盟店同士の横のつながりをゼロにすることなどできなくなってしまったのです。

いくら本部が加盟店の結束を予防するために、加盟店同士の交流を避けようとしても、現代においてはほとんど意味をなさないでしょう。
加盟店は本部の力を頼らずとも、インターネット上で探してアプローチすることができるからです。

ですから、本部としては加盟店同士の交流を避けるような小細工に走るよりも、現代の時代背景を踏まえて、加盟店との関係のあるべき姿を模索していく必要があるのではないでしょうか。

加盟店との一旦感を生み出し、ブランド全体を発展させる

それでは今後、フランチャイズ本部と加盟店との関係性はどのようにあるべきなのでしょうか。
この点、私は、「本部と加盟店」という関係性ではなく、「私たち」という関係性づくりを目指すべきではないかと考えています。

これまでのフランチャイズ本部は、たいていの場合、本部直営店と加盟店で取り扱いが分けられてきました。
例えば、直営店と加盟店で研修や会議が別に行われているケースはその典型例だと思います。

ただ、このように本部直営店と加盟店で取り扱いを分けてしまうと、「本部 対 加盟店」という対立構造が生じがちです。
結果、加盟店が結束して本部の抵抗勢力になる、という事態が生じるのです。

でも、このような関係性っていうのは、ブランドの視点で考えるとマイナスしかないんですよね。

ブランドとして発展を目指すことを考えると、直営店、加盟店に関係なく、成功・失敗事例やアイディアを共有していくことが大切だと思うのです。
特に、様々な経験や経営資源をもつ加盟企業が多数集まるフランチャイズチェーンにおいて、このことを実現することができれば、それはブランドにとって大きな力になるはずです。

だから、これからの時代は、本部直営店と加盟店を分けて考えるのではなく、本部直営店と加盟店を一体のものとして取り扱い、共通のビジョンに向けて力をあわせて取り組んでいくことによって、「本部と加盟店」という関係性ではなく、「私たち」という関係性をつくりだしていくことが大切なのではないかと考えています。

このような考え方で行くと、加盟店同士の交流は、むしろ本部が全面的にバックアップして、積極的に推進していくべきともいえるのではないでしょうか。
もちろん、加盟店同士が結束して、本部に対する抵抗勢力となる可能性はありますが、そもそも、その状態に陥ることが問題であり、その解決に全力で取り組んでいく方が、フランチャイズ本部の姿勢として正しいのではないかと感じます。

まとめ

以上、今回は、フランチャイズ展開における加盟店同士の交流の是非をご紹介しました。

時代が変わり、フランチャイズ本部のあり方にも変化が求められています。
過去の慣習にただ従うのではなく、時代背景なども踏まえて、フランチャイズ本部としてあるべき姿勢を探求していく姿勢が大切なのではないでしょうか。

私どもは、今後のフランチャイズ本部のあり方として、従来のような「本部と加盟店」という関係性ではなく、「私たち」という関係性づくりを目指すべきだと考えます。

なお、フランチャイズ本部の立ち上げ方や成功のポイントについてついて詳しく知りたいかたはこちらのコラムをご覧ください。

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