FC展開

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成功確率を高めるフランチャイズ本部構築の進め方

(1)FC展開を開始する時点でどこまで仕組みを整備すべきか

先日、関西である飲食チェーン店を展開している企業様からフランチャイズ本部や社員独立支援制度(のれん分けフランチャイズ制度)構築についてのお問い合わせがあり、その中で「フランチャイズ展開を開始するにあたり、展開初期段階でどこまで仕組みを整備すべきか」という質問がありました。なんでも、その企業様は複数のコンサルティング会社にご相談をされたそうですが、多くの場合「はじめからフランチャイズ本部として必要な機能を整備しておくべき」と助言をされたとのことでした。
これはごもっともなことで、当社としても、可能であればはじめからフランチャイズ本部に必要な仕組みをすべて整備した上で、フランチャイズ展開を開始することが望ましいと考えています。
ただし、それがどの企業にも当てはまるかというと、必ずしもそうとはいえません。それは、フランチャイズ本部の仕組み構築には相当な資金が必要で、事業規模がそれほど大きくなく、資金的な余力に乏しい本部にとって、加盟店確保が見通せない状況での投資はリスクが大きすぎるからです。
仮に途中で資金ショートを起こしてしまえばそれまでですし、仕組みの構築が完了したとしても、その後の加盟店開発が順調に進まないことも十分に考えられます。
このように考えると、「初期段階でどこまで仕組みを整備すべきか」という疑問に対しての回答は「企業の置かれている状況によって変わります」という以外にありません。どのような状況であろうとも、初期段階で完璧なシステム構築を目指す姿勢は、当社としては疑問を感じざるを得ません。

(2)FC本部構築には多額の投資が必要

フランチャイズ本部には様々な仕組みや機能が求められます。一例としては以下のようなものが挙げられます。

  • 加盟店開発機能
  • 業態・商品開発機能
  • 店舗運営サポート機能
  • SV(スーパーバイザー)機能
  • 教育訓練システム
  • 物流システム
  • 情報システム
  • 立地評価・売上予測システム
  • 店舗設計・建築体制
  • 開業支援システム
  • 各種マニュアル(加盟店向け、本部向け)
  • etc…

※上記は一例であり、必要な仕組みや機能は本部によって若干異なります。

上記を整備していくには、整備していく為の時間とコスト(人材)が必要となります。経験則で申し上げると、上記を整備するためには、少なくとも経営者含めた3名体制(FC専業)で3年間程度の期間が必要です。人件費を1人350万円/年で考えたとしても、人件費だけで年間1000万円を超えるコストがかかることになります。
また、上記システムや機能を構築していく為には、当然FCシステムに詳しい専門家のサポートも必要となるでしょう。サポート料金は依頼するコンサルティング会社によって異なりますが、専門性が高い分、相応の金額がかかることを覚悟しなければなりません。
フランチャイズ展開を開始する初期段階で必要な仕組みや機能を整備する、ということは、上記の投資を行う、ということと同義です。たしかに、後々のトラブルなどを考えると、初期段階とはいえ、できる限り必要な仕組みや機能を整備しておくべきであることは間違いありませんが、売上が見込めない段階(=加盟店が入るか不確定な状態)で投資するにはあまりにもリスクの高い投資であることも疑いようのない事実です。したがって、この両面のバランスを踏まえて、最終的な意思決定を行うことが大切です。基本的には、既存事業が盤石で、数千万単位の投資に失敗したとしても耐えられる経営体力を持つ企業は、フランチャイズ展開の初期段階から必要な仕組みや機能を整備し、そうでない企業は、必要最低限の仕組みでフランチャイズ展開を開始し、あとから仕組みや機能を充足していく方法が望ましいものといえます。

(3)リスクの低いFC本部構築の流れ

2パターンの考え方を紹介しましたが、フランチャイズ展開の初期段階で数千万円の投資を行える企業はよっぽどの大企業でしょうから、基本的には「必要最低限の仕組みでフランチャイズ展開を開始し、あとから仕組みや機能を充足していく」形が多くなるものと思います。そのような場合、当社では以下のステップでフランチャイズ本部構築を進めていくことを推奨しています。

儲かる業態の開発

まずは直営店で利益の出る業態を開発し、3店舗2年運営の実績をつくる
商標登録(展開する業種と35類)をする

必要最低限の仕組みや機能を整備する

フランチャイズシステムの核となる「SV機能」「FCマニュアル」「FC契約書(法定開示書面含む)」を整備する

トライアルでFC展開を開始する

第三者ではなく、従業員や経営者の友人、知人等、一定の信頼関係があり、トラブルリスクの少ない人を対象に、トライアル的にフランチャイズ展開を開始する。

第三者加盟に向けたFC展開の準備をする

トライアルの様子をみつつ、第三者向けフランチャイズ展開を進めるうえで整備できていない仕組みや機能を充足していく。

第三者加盟に向けたFC展開を開始する

加盟店開発機能や業態(商品)開発機能などが整った段階で、第三者を対象としたフランチャイズ展開を開始する。
また、フランチャイズ本部としての仕組みや機能は継続的に追加、再構築を進める

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