ネットラジオ『多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所』は、弊社代表の高木と社労士の田村陽太が、飲食店、整体院、美容院等の様々な店舗ビジネスの「多店舗展開」を加速させるために重要な事を対談形式でお話しするラジオ番組です。
第63回『マッサージサロンを経営しています。これからのれん分け制度を導入したいと考えています。上手くいっている会社とそうでない会社の違いを教えてください。』というテーマで店舗ビジネス専門コンサルタントの髙木悠が熱く語ります。
【ハイライト】
・うまくいく会社は行動のスピードが桁違い論
・行動力が大事である真の理由
・行動力は後天的に培えるのかどうか論
・高木さんが経営者にポジティブな影響を与えたい理由
・高木さんから行動力を高めたい経営者へのメッセージ
・行動を成果に繋げるメソッドについて
多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所。この番組は株式会社常進パートナーズの提供でお送りいたします。
店舗ビジネス専門コンサルタントの高木悠が最速・最短で年商30億、店舗数30超を実現する実証されたノウハウをコンセプトにのれん分け制度構築、FC本部立ち上げ、立て直し、人事評価制度の整備など飲食店、整体院、美容院などの様々なビジネスの多店舗展開を加速させるために重要なことを対談形式で分かりやすくお話しする番組です。
田村:こんにちは。パーソナリティーの田村陽太です。配信第63回目となりました。本番組のメインパーソナリティーをご紹介します。店舗ビジネス専門コンサルタントの高木悠さんです。よろしくお願いします。
高木:よろしくお願いいたします。
田村:高木さん、だんだん寒くなってきましたね。
高木:本当ですよね。昨日冷えたからか、すごいお腹痛いんです。
田村:止めてくださいよ(笑)話せますか、今日は?
高木:いやあ、途中でトイレ行ったらすいません(笑)
田村:そんな事はさせませんからね(笑)今日もよろしくお願いしますね。本日のテーマはこちらとなっております。「マッサージサロンを経営しています。これからのれん分け制度を導入したいと考えています。うまくいっている会社とそうでない会社の違いを教えてください。」ということなんですけども、これは高木さんが百戦錬磨会社さんを見ていらっしゃいますから、詳しいんじゃないですか、これは?
高木:のれん分け制度で今回来ていますけど、のれん分け制度に限らないと思いますよね。うまくいっている会社とうまく行っていない会社、これはもう明確な違いがあると思っていまして。
田村:ありますか。
高木:ありますよ。
田村:それは何でしょうか?
高木:うまくいっている会社は、とにかくやるスピードが速いですよね、
田村:やるスピードが速いということはどういう事でしょうか?
高木:例えば今回のれん分け制度ってなっていますけど、これうまくいかない会社のパターンってどうなるかっていうとやる前から、「こういう場合はどうだ?ああいう場合はどうだ?」って、いろんなことを想定するわけですよ。だけど、そういった場合どんなことが起きるかなんですけどね。
田村:はい。
高木:のれん分け制度を導入しようってうちに相談したりセミナーきたりする人っていうのは、基本的にはのれん分け制度を導入されていないわけじゃないですか。で、のれん分け制度を導入したらどうなるかっていうのは、だからもう初めてだからわかんないわけですよ。
田村:そうですね。
高木:しかもお話をこれまでにしてきたと思うんですけど、どんな仕組みがベストかっていうのは、もう会社によって全然違いますし、業種業態によっても全然違うんですよね。だから僕たちは経験則から「こんな感じがいいんじゃないですか?」っていうのを、お伝えするわけなんです。
田村:はい。
高木:それが、唯一無二のあり方なのかって言ったら、わからないじゃないですか。
田村:わからないですね。
高木:だから結論はやってみなきゃよくわかんないですよっていう話なんですよ。やる前からいろんなことを考えていると、それはもう考え出したらキリがないんですよね。
田村:そうですね。
高木:それをあらかじめ全部潰すことって不可能なんですよ。そうなるとどうなるかっていうと行動に繋がらないんです。だから、これはうまくいかないですよね。
田村:そうですね。やってみないとわからないですからね。結果が出ないし。
高木:時間が経っても結局一向に前に進んでいないんで、うまくいかないわけです。うまくいっている会社ってどうかって言ったら調査ソコソコにして、とりあえずやるんですよね。ある程度の段階までいったら、リリースしちゃうのですよ。
田村:はい。
高木:そして、やるじゃないですか。うまくいくこととうまくいかないことというのが出てくるんですよね。うまくいくことはそのままやればいいじゃないですか。うまくいかなかったことをちゃんと特定して、何でそれがうまくいかなかったのかっていうのを考えるんです。なぜなら行動が早いからそういうのをすぐ直すわけですよ。
田村:はい。
高木:これをずっと繰り返しているわけじゃないですか。だから半年か1年ぐらいのスパンでやっちゃうんですよね。だから結局あれかな?こうかな?と考えてずっとなかなか進まない会社って、サイクルも遅いじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:1年とか2年とか時間掛けるものをそれこそ3ヶ月とか半年単位でどんどん回していくからそれは事業が良くなるじゃないですか。
田村:そうですね。結果出ますしね。
高木:そう。その姿勢はもう全然違いますよね。
田村:なるほど。やっぱり行動する会社さんっていうのが成功に繋がるって所はあるんですね。
高木:そう。だからまず行動をして、ちゃんと結果振り返って、悪いものはすぐ直す、これに尽きるんじゃないですかね。
田村:なるほど。ちょっと1個質問したいんですけど、その行動する会社さんと行動せずにちょっと考え込んじゃう会社さん、二つあるじゃないですか。行動できる会社さんっていうのは、元々ある素質なんですか?それとも後天的に直せるものなんですか?どういう風にしてそうなっていくものなんですか。
高木:いやあ、直せるんじゃないですか。経営者次第だと思うんですけど、経営者がすぐやるタイプだったらもう元々そうなのでしょうけど、やる前から、心配だからいろいろ考えたりするのって、わかるんですけどね。
田村:はい。
高木:その結果判断が遅れて、取り組みがそれこそ1年とか2年とか遅れていってしまうとすると、何も失ってないように見えるんですけど、私から見るとものすごく多くのものを失っているわけですよ。
田村:はい。
高木:例えば、私のセミナーに来た経営者がいらっしゃって、もう本当初期の頃来たんですよね。二、三年経って、またその方から申し込みが来たんですよ。
田村:セミナーに再度来たんですね。
高木:そう。そこでまた来てもらって、話したんですよね。そしたら二、三年経っているのに、相談受けた内容が全く同じだったんですよ(笑)
田村:マジですか(笑)
高木:そう。もう本当全く同じで、未だにのれん分け制度ってどうあるべきかみたいなことを考えていたんですよね。だからそれを聞いたときに、やる前からこれが最適だなっていう話はそもそもないし、それに悩んでいるのに3年ってもう時間の無駄なわけですね。
田村;はい。
高木:それに、その悩みを2、3年だからずっとそのままにしているわけですよ。例えば人が居つかないとか人が成長しないとかという悩みがあったとしたら、そこにかけた教育コストとか考えてみてくださいって話です。
田村:いやあ、そうですよね。
高木:あと、社長のストレス、もうこれはプライスレスじゃないですか。それをあるかないかっていうか、むしろもうほぼない唯一無二の正解探しに3年かけていたんですよ。その社長と話して、同じ話をしたわけですよ。「いや、そうなんだけど、それはわからないよって、やらないとわかんないです。」って。
田村:はい。
高木:だから、失ったものをちゃんと目を向けて、もう今思っているならまた3年後同じようにならないようにすぐやった方がいいよって言ったんです。だけど、できないんですよ。その判断や決断が。
田村:放っておいちゃうのですね。
高木:そのまま行ったら、同じようになるでしょと!こういうことが起きるんです。
田村:怖いですね、それはね。
高木:ちゃんと失うものにも目を向けていただいて、経営者の仕事ってある種決断するっていうこともあるわけじゃないですか。当然すぐ理想形にはいかないですよ。従業員さんの人生を預かる仕組みじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:そんな簡単じゃないんですけど、だけど導入する前から考えていたって無理だからという事です。なので、ソコソコのタイミングでもうすぐ動き出して、いずれにせよ従業員さんを教育していくっていうのは時間がかかる仕組みなので、普通すぐにはうまくいかないんです。
田村:そうですね。
高木:だからそういうマインドで、とにかくこうだと思ったらもうそこで決断して一歩踏み出すっていうのが大事なんじゃないですかね。
田村:そうですよね。話がちょっと脱線するかもしれないですけど、その3年前に最初の相談が来たお客さんがいたじゃないですか。再度3年後に同じ相談をしたじゃないですか。その時高木さんって、「また同じ質問ですね」って言うんですか。それとも言わずに、「ああそうですか」ってまた同じように聞いてあげる、どっちのタイプですか?
高木:同じように聞きますよ。
田村:そうなんですね、優しい(笑)
高木:経営方針とか経営者のやり方とか考え方とかがあるじゃないですか。僕は基本的に社長が決めたことっていうのは、それでいいと思うんですよ。私と考え方が違うのかもしれないという事です。
田村:はい。
高木:だけど私はもう3年前と同じ悩みを持ってきて、またもしかしたら3年後に同じ話が来るかもしれないけど、僕は経営者にポジティブな影響を与えたいと思ってるんで、私はそこで一歩前へ踏み出してもらうために、そこそこ影響力を発揮しようと頑張るんですけど、でも最後は結局経営者次第ですから、そう決めたことは別に僕はそれでいいと思いますし、それを応援しますよね。
田村:なるほど。高木さんのコンサルティングの真髄がちょっと見えましたね。どんな感じでされているかなというのが分かりました(笑)
高木:はい(笑)
田村:もう1個質問なんですけど、以前高木さんがお話していた、飲食店で働いたときに上司から「やるったらやるんだよ」っていう風にして、「やる精神」がすごく根付いてたじゃないですか。高木さんご自身の経験を振り返ってみて、そのやれない経営者に対してやるためのメッセージって何かあります?どうやったらやれるようなマインドになっていくかっていうメッセージというか。
高木:難しいですよね。これ以前もお話したかもしれないですけど、やっぱり僕は元々3年単位ぐらいで物事を考えるんですよ。最初にやることって、3年後にどういう状態でいたいかなとかを考えるんですよね。
田村:はい。
高木:例えば今こういう悩みを抱えていて、こういうのを解消したいなとか、こんな目標を達成したいなとかを最初に決めるんですよ。今もし悩んでいらっしゃったら、最初に3年後にどうなっていたいかっていうのをまず決めて欲しいんですよね。
田村:はい。
高木:例えばのれん分け制度を導入しようとしている社長で多いのは、人がなかなか育たないとか、人が居つかない定着しないとかっていう話な訳ですよ。そしたら3年後どうしたいですかという事です。例えばもう従業員さんみんなが経営者マインドをめちゃくちゃ持っていて、人はもう採用のたくさん応募が来て、もうすごく選べちゃうみたいな状態にしたいねみたいなのはすごく高い目標じゃないですか。
田村;そうですね。それだけでもすごいですね。
高木:そう。ちゃんとそれを決めなきゃいけないんですよね。どうしたいかって明確にしたら、ぜひそこに到達するために、今私がやった方がいいことなんでしょうねって考えるわけですよ。そしたらもうそれできるとかできないとかじゃなくて、もう理想に行くためには、それをやんなきゃいけないわけになるじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:というのを特定したら、それは死んでもやるっていう事です。例えば仕事が忙しいとかってあるじゃないですか。でもそんなこと言っている限り到底理想にいかないんで、例えば3年後にその理想の状態を目指すために、従業員さんと毎月個人面談した方がいいなと思ったら、めちゃくちゃ大変だと思うんですけど、それは何よりも優先して絶対やり遂げれば、その理想に向けた一歩を確実に踏んでいるじゃないですか。
田村;そうですね。
高木:そう。でもそれって普通にやっていたら絶対大変だから、「いや忙しいし、やれない」ってなると思うんですよ。でも理想から考えたら絶対やった方がいいってなるわけじゃないですか。
田村;はい。
高木:で3年間やり続けたら理想に到達しなくても、その3年前と比べたら天と地ほどの違いが僕の経験上出るんですよ。そんな感じで考えていくそういうマインドで取り組んでいかれると良いじゃないですか。
田村;確かにそうですよね。高木さんからブログを作れって言われて、100回やろうっていう風に言ったじゃないですか。最初、「ブログなんて書けねえよ」と思って言っていましたけども、100回っていう目標をやって頑張っていたら、今すごく楽しいんですよね、ブログがね。
高木:おお、良いじゃないですか。
田村:本当に高木さんがおっしゃる通り、やるっていう風にやれば、体が次第とついていくんですよね。そう思いました、高木さんの話を聞いて。
高木:いやあ、田村さんもぜひ今までを振り返ってみてほしいんですよ。ある程度歩いてきて、ちらって後ろ振り返ってみると、ちなみにブログ何回まで行ったんですか。
田村:80回ぐらいまで来ました。
高木:80回ですか。いやあ、もうだいぶ遠くまで来たじゃないですか。当初には想像できないですよね。間違いなく違いって生まれているじゃないですか。この積み重ねが大事ですよね。
田村:確かにそうですね。自信になってきますよね。自分自身の知識というか。
高木:いろんなものを多分犠牲にされてきたわけじゃないですか。時間とか精神的な苦痛とかもあったわけじゃないですか(笑)
田村:最初きつかった、最初(笑)
高木:そりゃやってないことやるんだから苦痛なわけですよ。だけどその理想に向けて、一歩を歩み出したわけじゃないですか。でも80まで行けばもう100なんか行けるわけですよね。
田村:はい。
高木:そしたらまた次の階段に上り出すわけですよ。他にもあるでしょって。その理想型を実現するためにできること。
田村:確かにいろいろと湧いてきますからね、やりたいことが。
高木:そう。でもブログはもうそこまでやったらほっといてもやるようになっているから、その次をマネージしていくわけですよ。その次のことを死んでもやる(笑)
田村:そのために3年後とか5年後の理想を自分で作っていくということが大事ですね。
高木:3年たてば大きな違いが大体生まれるんですよね。これだから半年とか1年じゃなかなか出ないんですけど、3年やれば大体出ますよ。3年やり遂げたら。
田村:僕の場合はあと1年半ですね。ブログ1年半書いたんで、あともう1年半です。
高木:おお、いいじゃないですか。その違いを見せて、皆さんに勇気を与えなきゃならないです(笑)
田村:そうですね(笑)わかりました、ありがとうございました。本日はうまくいっている会社とそうでない会社の違いについてお話いただきました。ありがとうございました。
高木:ありがとうございました。
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