多店舗展開

店舗経営の成否を決める「立地」とは?~立地が店舗経営で重要な理由

店舗経営を左右する要因はどのようなことが挙げられるでしょうか?価格・接客・取扱商品などいろいろな要因が考えられます。こういった店舗経営を左右するファクターの中でも、とりわけ「立地」が最も重要な要素であるといえます。今回はなぜ立地が店舗経営を左右する重要な要素であるのかをご説明していきたいと思います。

(1)立地7割・Location、location、location!

店舗経営を行う上で立地の重要性を表す言葉に「立地7割」があります。店舗の売り上げの7割は立地によるものだということを表した言葉です。またアメリカでは「Location、location、location!」ということわざがあります。これは店舗を開店するときに重要なことは立地であるという意味です。翻訳すると「一に立地、二に立地、三四がなくて五に立地といった感じになります。
このように日本だけではなく世界中で店舗の経営で重要なことは「立地」であると認識されているといってよいでしょう。

(2)なぜ立地が店舗経営で大きなウエイトを占めるのか

売り上げの7割は立地で決まるといわれているように、店舗経営では立地が大きなウエイトを占めます。ここではなぜ店舗経営で立地が重要なのかを考察していきたいと思います。

①立地は簡単に変えることができない

店舗経営が思うようにうまくいかない場合、取扱商品の見直しや商品価格の設定など、なにかしらの対策を打っていくことになります。しかし、立地の場合一旦店舗を構えてしまえば簡単に移動することができません。
店舗物件を購入した場合移転が難しいのはもちろんですが、賃貸物件でも新たに保証金を用意しなければいけないなど多額の資金が必要になります。

②新規顧客をつかむことが容易

立地が悪くても成功している店舗は多く存在します。しかしながら、なにかしらの広告を活用した販売戦略は広告費に多額のお金がかかりますし、口コミによる集客は安定した集客の実現までに長い時間がかかる傾向にあります。その点立地がよい店舗の場合「新しいお店ができたから入ってみようか」と新規の顧客を呼び込みやすいというメリットがあります。そのため広告費の削減や事業立ち上げ機関の短縮にもつながるため、立地のよさは店舗経営で重要であるといえるでしょう。

③お店の存在自体が広告になる

立地のよい店舗の場合、お店の存在自体が「広告塔」になってくれます。毎日通勤や通学で利用している道路沿いに、新規の店舗が開店した場合、嫌でも看板や店舗が目につきますよね?
お店の存在に気が付いてくれる人の数が多ければ多いほど、集客がしやすくなります。一度よい立地に店舗をつくってしまえば、立地自体が広告塔として24時間365日休まず働き続けてくれることになります。ですから立地は店舗の「広告」戦略といった意味でも大変重要なウエイトを占めるのです。

(3)店舗を開業するうえで重要な立地戦略とは?

実際に店舗を開業する際にどのような方法で立地を決めていけばよいのでしょうか?以下店舗の立地選びに欠かせない3つの方法をご紹介していきたいと思います。

①商圏を調査・分析する

商圏とは店舗に集客することができる範囲のことです。商圏を調査分析することで、商圏内の市場の規模や客層などの特徴を知ることができます。
商圏分析には独立行政法人統計センターが運用している政府統計データのポータルサイト「e-Stat 政府統計の総合窓口*1」で提供している「jSTAT MAP*2」を活用すると、誰でも簡単に商圏分析を行うことができます。

*1 「e-Stat 政府統計の総合窓口」
*2 「jSTAT MAP」
「jSTAT MAP」では以下のサービスを受けることができます
・都道府県、市区町村、小地域、地域メッシュ統計の結果を地図に表示することができる
・利用者の保有するデータを取り込んで分析することができる
・任意に指定したエリアにおける統計算出をすることができる
・地域分析レポートを作成することができる

②立地調査を行う

商圏の調査・分析結果をもとに、実際に立地調査を行っていきます。

ⅰ出店予定地前での通行調査を行う

出店予定地前で実際に通行調査を行います。通行量だけではなく、通行者の性別や年齢層も調査しておくと後々データが活用できて便利です。また休日と平日、晴れの日と雨の日など、異なる条件で複数回立地調査を行いましょう。

ⅱ競合店での調査

競合店の客層や1人当たりの売り上げ(概算)を調査することで、出店後の売り上げを推測しやすくなります。

③導線もしっかり確認する

導線とは都市空間上で、人が移動する軌跡・方向などを示した線のことです。いくら立地がよくても、店舗のターゲットとなる客層が導線上にない場合、集客は困難になりかねません。
また導線には多くの人が通る主導線と副導線があります。当然集客のしやすい主導線はテナント料が高く設定されています。ですから主導線だけではなく、店舗のターゲットとする客層が多く通る副導線も出店対象として調査しておく必要があります。


今回はなぜ立地が店舗経営を左右する重要な要素であるのかをご説明してきました。集客や広告戦略の一環として立地は店舗経営において重要な役割を果たしていることがお分かりいただけたと思います。
店舗を出店する際には十分な商圏分析や立地調査を行ったうえで出店するように心がけましょう。

無料メルマガ登録

専門コラムの他、各種ご案内をお届け中です。ぜひ、ご登録ください。

のれん分けのノウハウが詰まった「のれん分け虎の巻」を無料進呈

セミナーのご案内

店舗ビジネスの多店舗展開やのれん分け・FCシステム構築を進めていくため、具体的にどう取り組んでいけばいいのか、どのような点に留意すべきか等を分かりやすく解説する実務セミナーを開催しています。

セミナー一覧ぺージへ

おすすめ記事

  1. のれん分けにおける加盟金やロイヤルティの考え方
  2. これだけは知っておきたいのれん分け制度導入時の留意点
  3. 制度構築前に絶対知っておきたい“のれん分けとFCの違い”
  4. のれん分け制度で既存直営店舗を譲渡する時の留意点
  5. 企業競争力を決定づける店舗責任者の育て方
  6. のれん分け制度における独立形態の種類と特徴
  7. 多店舗展開を加速する人材育成システムとは

関連記事

  1. これからの時代に失敗しないFC展開のあり方
  2. のれん分け制度を導入して新型コロナ危機を克服する
  3. 自発的人材育成を加速させるコーチングとは
  4. 同僚や部下への態度が厳し過ぎるリーダーとの対話方法とは?
  5. 欲しい人材を獲得するために必要なこと
  6. 新しいフランチャイズのあり方で”身軽な経営”を実現する
  7. フランチャイズ本部が知っておきたいFC契約締結までの流れと留意点…
  8. 魅力を高める経営理念の具体例

のれん分け無料メルマガ

専門コラムの他、各種ご案内をお届け中です。ぜひご登録ください。

人気のある記事

PAGE TOP