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FC本部のつくり方を体系化した【完全版】 FC本部構築大全を無料進呈

【ネットラジオ】第41回『学習塾を経営しています。これからFC展開を進めていく計画ですが、FC化を進めると当社の精神が薄まってしまうことが心配です。注意すべきポイントを教えてください。』

ネットラジオ『多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所』は、弊社代表の高木と社労士の田村陽太が、飲食店、整体院、美容院等の様々な店舗ビジネスの「多店舗展開」を加速させるために重要な事を対談形式でお話しするラジオ番組です。

第41回『学習塾を経営しています。これからFC展開を進めていく計画ですが、FC化を進めると当社の精神が薄まってしまうことが心配です。注意すべきポイントを教えてください。』というテーマで店舗ビジネス専門コンサルタントの髙木悠が熱く語ります。

【ハイライト】

・FC化を考える経営者のよく悩むポイント

・経営方針を加盟者に根付かせるコツ

・会社の事業の根本は何ですか?

・FC加盟後のフォローの進め方について

・本部から加盟者への想いの共有の重要性


多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所。この番組は株式会社常進パートナーズの提供でお送りいたします。

店舗ビジネス専門コンサルタントの高木悠が最速・最短で年商30億、店舗数30超を実現する実証されたノウハウをコンセプトにのれん分け制度構築、FC本部立ち上げ、立て直し、人事評価制度の整備など飲食店、整体院、美容院などの様々なビジネスの多店舗展開を加速させるために重要なことを対談形式で分かりやすくお話しする番組です。

田村:こんにちは。パーソナリティーの田村陽太です。配信第41回目となりました。本番組のメインパーソナリティーをご紹介します。店舗ビジネス専門コンサルタントの高木悠さんです。よろしくお願いします。

高木:よろしくお願いします。

田村:高木さん、本日の質問はこちらとなっております。「学習塾を経営しています。これからFC展開を進めていく計画ですが、FC化を進めると、当社の精神が薄まってしまうことが心配です。注意すべきポイントを教えてください。」ということなんですけども、当社の精神が薄まってしまうっていうのはやっぱりあるんですかね、心配として。

高木:これはフランチャイズ化を考える経営者が絶対気にするポイントですよね。これは、よくある心配事ですよね。直営店舗でやっていると、社内の人材が店舗を経営するわけじゃないですか。なので、比較的理念や経営方針なんていうのを共有しやすいと。一方でフランチャイズ化していくと、違う経営主体がチェーンの中に入ってくるんですよね。

田村:はい。

高木:そうすると、当然本部の経営者と加盟店の経営者で考えが違うことってあるわけじゃないですか。考えが違うと大変で、加盟店の経営者の考えが違うということは、雇用している社員とかスタッフも違いが出てくるじゃないですか、本部と。

田村:そうですね、確かに。

高木:やっぱり本部の理念とか方針とかっていうのが、加盟店舗だと全然反映されてないみたいな事が起きやすいですよね、直営に比べると。

田村:第三者の方が加盟することですもんね。

高木:そうですね。直営店舗の場合だと雇用関係になるわけですから、会社は店舗で変なことをし始めたら命令してでも、それを直させることができるじゃないですか。

田村:そうですね。

高木:加盟店の場合って経営主体が違うんで、当然加盟店の経営者に対して命令はできないですし、ましてや雇用しているスタッフには本部は全く関係ないわけですから、指導はできても命令はできないわけですよね。

田村:難しいですね、そこら辺はね。

高木:やっぱりこの「当社の精神が薄まっていく」みたいなことを懸念されてますけど、フランチャイズ化していくとそういったことが一般的には懸念されることはあるという事ですね。

田村;なるほど。その当社の精神が薄まっていくっていうのは、本部がFC加盟者に対してのその距離感を詰めれないところがあって、心配されてるみたいなんですかね。

高木:そうですね。

田村:なるほど。そういうところに対してどんな風にして対策していったらいいんですかね。

高木:これはシンプルなんですけど、結局加盟店が入ってきたときに、本部とまず加盟店経営者の考えが違うと、当然薄まっていくじゃないですか。だから、最もシンプルな方法っていうのは、いろんな方が加盟したいって来たときに、まずはその中で来た方々が、本部の理念とか経営方針っていうのを共有できる方なのかっていうところを見極めていく必要がありますよね。

田村:なるほど。それはどんな風にして見極めていくもんなんですか。

高木:例えば、何故フランチャイズ本部に加盟したいのかみたいなお話ですよね。その辺を聞くだけでも、単純にフランチャイズ加盟して、収益を出したいみたいな方もいるわけじゃないですか。

田村:お金目当てというか。

高木:そう。お金が中心の方も当然いるでしょうし、今事業をやっていて、事業を多角化するために加盟したいっていう人もいるでしょうし、いろんな方がいらっしゃると思うんですよ。

田村:はい。

高木:それはいろんな考え方があっていいと思うんですけど、その中で、本部が考えている事業を通じて実現したい姿っていうのがあるわけじゃないですか。やっぱりそこには、かすってないと、おかしなことになりますね。

田村:そうですね。

高木:フランチャイズって本部が開発した成功する仕組みを加盟店に販売するビジネスモデルなわけですよ。成功する仕組みが商品になってるわけですから、やっぱり基本的には加盟するとまず儲かるっていう前提があるんですよね。

田村:はい。

高木:だけど、それだけを求めて入ってこられるといろんな問題が生じると思うんですよ。儲かることは前提条件なんですけど、事業ってそれだけじゃないじゃないですか。

田村:それは深いですよ、何ですか、それは。

高木:事業って何か会社が実現したいことがあって、それを目指して行って、でも利益がないと目指す姿で実現できないわけですから、そこに要は利益がついてくるものの訳じゃないですか。儲けることが先頭じゃないですよね。

田村:事業コンセプトファーストみたいな感じですか。

高木:そう。何をその事業を通じて実現したいのかっていうことですよね。例えばコンビニで言ったら24時間開いていて、生活に必要なものがいつでも買えるわけじゃないですか。
そういったビジネスを展開することで儲けるってことは当然あるんだけれども、やっぱり世の中にそういった便利さを提供して貢献していくみたいな理念があるわけじゃないですか。

田村:はい。

高木:それの結果として利益もついてくるといお話。事業ってそうじゃないですか。普通理念とビジネスモデルの二つが大事ですよみたいな話っていうのはあると思うんですけど、理念がないビジネスってなかなか続かないと思うんですよ。儲からなかったらもう心折れちゃうし。

田村:はい、そうですね。

高木:ですけど、フランチャイズの仕組み上、どうしても利益の方に目が行きがちなんですよね。成功する仕組みを売ってるから。

田村:そうですね。本部側としてそういう目線になっちゃうんですね。

高木:そう。加盟者もやっぱり本部に加盟したら、成功する仕組みが入って手に入って儲かるよみたいにイメージをどうしても持ちやすいわけですよ。でもそこにボタンの掛け違いがあって、フランチャイズだろうが普通の事業だろうが、基本的には理念があって、ビジネスモデルがあるって二つなんわけですよね。

田村:はい。

高木:フランチャイズ本部はだから、当然ビジネスモデルだけじゃなくて理念も売らなきゃいけないわけじゃないですか。加盟者も、ちゃんと理念に共感してビジネスモデルを買ってもらわなきゃいけないわけじゃないですか。

田村;そうですね。

高木:そう。だからそこをちゃんと認識することが大事です。特に理念の部分ですよね。理念は、従業員さんを採用する時とかもそうだと思うんですけど、「なんでこの会社に入ったの?」とか「何を希望してるの?」とか、「仕事をしてどんなことを実現したいの?」とか、そういう質問に人柄が出てくるわけじゃないですか。

田村:そうですね。

高木:だからやっぱり本部としては加盟希望者に対してそういう質問を投げかけて、本当に理念とか経営方針を共有できる方なのかっていうところを見極めるっていうのが前提ですよね。

田村:なるほど。理念が大事っていうところを今お聞きして、ちょっと自分自身も経営者なので、背筋が伸びました。ちゃんと意識しなきゃダメだなと思いますね。

高木:どうしても目の前のことに目が向きがちで、忘れ去られてしまうことがあるじゃないですか。でもたまにはそこに立ち返って、考えていく必要があると思うんですよ。

田村:そういうことですよね。1個質問なんですけども、最初、経営理念をバチバチと作っていって実際FCの加盟者さんを募っていくじゃないですか。多分そういう同じ理念を持った方っていうのが多分加盟してくれると思うんですよ、そういう風にしていくと。ただこの経営者の方は理念が薄まっていく、当社の精神が薄まっていくっていう風なことを心配されてるじゃないですか。加盟した後のフォローというかそれはどんな風にしていったらいいですか。

高木:まず、今お話した前提条件ですよね。まず加盟する段階でそういった条件を共有していなければいけないと。私のフィーリングでいくと、だいたい何か問題起きるときって、7割8割入り口が間違ってるんですね。

田村:なるほど。

高木:だからまず入り口をちゃんと押さえていくと、お話した通り入り口を押さえてもう2割から3割ぐらいは後で問題が起きてくるわけですね。だからそこはアプローチしていかなければいけなくて、何するかって話なんですけど、これは難しい問題なんですけど、その理念とか経営方針が今の段階で共有できてるけど、時間の経過とともにそれが共有できなくなっていくことが良くあります。

田村:はい。

高木:そういうことがなぜ起きるのかっていうところをやっぱり考えたらいいかなと思うんですけど、私は単純に、理念や経営方針に対するコミュニケーションの質と量が不足してるからそういうことになるのかなと思うんですよ。

田村:といいますと、どういう事ですか?

高木:だから最初って、やっぱりうちの会社はこういうのを目指しているとかを、フランチャイズ本部がしっかりお話をして、だからこれに共感できる人だけ加盟してくださいとかっていう話があるわけじゃないですか。

田村:はい。

高木:一番熱い時なわけですよね。でも加盟したら、加盟店さんも目の前の事業活動にやっぱり一生懸命になりますし、本部は本部でやっぱり最初程のコミュニケーションの量とかじゃなくなってくると思うんですよ。

田村・熱量が下がってくるってことですか?

高木:熱量も当然下がるでしょうし、やっぱり圧倒的に下がるのはコミュニケーションの量ですよね。最初はやっぱり代表者が加盟店の方とお話したりするわけじゃないですか。だけどやっぱり1回加盟した後に、本部の経営者と加盟店の経営者が話をする機会がないとかって結構よくあるんですよ。

田村:そうなんですか。

高木:そこで距離が生まれてしまうと、それは熱かったものってだんだん冷めていくじゃないですか。だから、裏を返せば、やっぱりコミュニケーションの量は絶対確保しなきゃいけないですよね。

田村:なるほど。

高木:だから例えば月に1回でもいいですし、それが週に1回とかだとさらにいいんでしょうけど、何らかの方法で本部の理念とか経営方針、そういったものを加盟店の方に届けていくような仕組みを用意しとかなきゃいけないですよね。

田村:それは本部の経営者が行ってもいいし、スーパーバイザーが行っても良いしみたいな感じですか?

高木:そのあたりがやっぱりコミュニケーションの質の部分だと思うんですけど、私個人的には、本部経営者が一番本部の理念とか経営方針を熟知してるし、そこに対しての熱量も強いと思うんですよ。だからやっぱり、理想そういった本部経営者の言葉で何か語りかけるのがベストです。

田村:はい。

高木:でもこれは別に直接語りかけなくてもいいじゃないですか。例えば月に1回ぐらい動画を撮って、それを加盟店さんへのメッセージとして、動画を配信していくことでもだいぶ違いは出るでしょうし、そういう工夫をしていく必要があるかなと思いますね。

田村:なるほど。そこら辺はオンタイムじゃなくてもいいけど、セミナー動画とかそういうのを配信していって、それを月1でもいいから周知していくみたいな感じですか。

高木:そうですね。そこが本部のやっぱり腕の見せ所だと思うんですけど、社長が直接加盟店経営者に語りかける場を作るのって、やっぱり毎月とかは難しいと思うんですよ。でもそれが一番効果的じゃないですか。

田村:そうですね。

高木:例えばそういったものを半期に1回やろうと。でも半期に1回だとちょっと量が足りないねと。だったら月に1回は、直接会うより効果は落ちるけど、社長が喋ってるところを撮って、これをメッセージとして流そうとかですね。でも月に1回だと足りないから、1週間に1回ぐらいは、今度はスーパーバイザーと言われる本部スタッフが、コミュニケーションを取ろうとか。こんな感じで、やっぱりルールを作っていくような感じが良いですね。

田村:なるほど。常進パートナーズさんで、本部からFCの加盟者に対してのメッセージの配信の仕方みたいなアドバイスとかはしていただけるんですか。

高木:そこは本部の体制を踏まえて、アドバイスをさせて頂きます。理想的なことがまずあるんですけど、でもその中でやっぱり全部やり切るっていうのは会社の状況によってできることとできないことがあると思うんで、その辺りを会社の状況に合わせてご提案させていただくようなことをしてますね。

田村:わかりました。ありがとうございます。本日は、FC化を進めるにあたっての当社の精神が薄まっていく際の注意点についてお話いただきました。本日はありがとうございました。

高木:ありがとうございました。 

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