こんにちは。
常進パートナーズの高木です。
先日、フランチャイズ展開を
検討中の企業の方とお話しする中で、
興味深いご相談をいただきました。
===
最初はFCに加盟することに前向きでも、
時間が経つとロイヤリティを払う意味が薄れていくのでは?
===
とても本質的な問いだと思います。
この「ロイヤリティに対する不満」
実は、どのフランチャイズにも起こり得る
“経年劣化”のようなものです。
なぜそうなるのか?
答えはシンプルです。
加盟者は月日とともに、
本部から提供されたノウハウを習得し、
次第に
「もう自分たちだけで運営できる」
と感じ始めるからです。
つまり、
「ノウハウ提供の対価」としての
ロイヤリティの価値は、
時間とともに価値が目減りする運命にある
のです。
では、どうすれば加盟者に
「このロイヤリティは納得できる」
と思ってもらえるのでしょうか?
それには、
ノウハウ以外の“持続的な価値”を
本部が提供することが必要です。
私が重視しているのは、以下の視点です。
・理念やビジョンを共有する
“経営者のネットワーク”を提供できているか?
・単なる情報共有の場ではなく、
同じ価値観でつながる経営者たちが集まる「志の共通体」になっているか?
それらが本部を起点とした
コミュニティとして存在することで、
加盟者は“単なる取引相手”ではなく、
“チームの一員”という意識を持つようになります。
実際、理念を共有した経営者が集う場というのは、
世の中にそう多くありません。
だからこそ、
本部がその環境を整えられれば、
それ自体が代替のきかない価値になります。
本部がそのような価値を提供できれば
加盟者も、
「このつながりがあるなら、ロイヤリティを払う価値がある」
と感じるのではないでしょうか。
これからのFC本部が目指すべき姿とは、
「ノウハウを提供する場所」ではなく、
「志を共にする仲間がつながる場所」です。
ロイヤリティへの不満を防ぎたい。
そう考えるのであれば、
まずは「ノウハウ」以外の価値、
特に理念・ビジョンを軸にしたコミュニティづくりに
目を向けてみましょう(^^)
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