こんにちは。
常進パートナーズの高木です。
先週は、美容院の経営者からのれん分け制度について、以下のご相談をいただきました。
現在2店舗経営していて、将来の目標は50店舗展開です。
3店舗目以降を直営にするか、のれん分けにするかで悩んでいます。
どのように考えるべきでしょうか。
多店舗展開を目指すにあたり直営で展開するか、のれん分けで展開するか、お悩みになられている経営者も多いのではないでしょうか。
どちらの選択肢を採用すべきか、これは、本部の経営方針によるものと思います。
直営店で展開していけば、本部の利益額は大きくなる一方、初期投資や固定費の負担が増えるため、本部の経営が重くなり、環境変化への対応力が低下します。
一方、のれん分けで展開していけば、初期投資や固定費を独立者に負担してもらえるため、本部の経営が軽くなり、環境変化への対応力は高まりますが、店舗利益を本部と独立者で分け合うため、本部の利益額は低下します(ただし、利益率は向上します)。
どちらにもメリット・デメリットがあるため、本部としてどのような状態を目指すのかという点から逆算して、方針を決定することが大切です。
ただし、私の個人的な考えを申し上げれば、のれん分け制度を活用して、本部の経営を軽くする方が、本部の競争力は高まるものと考えます。
環境変化のスピードが増している現代において企業が存続・発展していくためには固定費や借入金返済の負担を減らして、環境変化への適応力を高めていくことが不可欠だと考えるためです。
新型コロナの影響を受け、このことを痛感している経営者も多いのではないでしょうか。
店舗ビジネスが身軽経営を実現する手段はフランチャイズシステムを導入して他人資本を活用するほかありません。
しかし、中小企業にとって第三者を加盟対象とするフランチャイズ展開は、それなりにハードルが高いことも事実です。
そこで、自社の社員を加盟対象とする「のれん分け」を活用して、本部の経営を軽くし、環境変化への適応力を高めていくのです。
のれん分けは、社員のキャリアビジョンを実現するための手段としても効果的ですが、本部が経営を軽くし、競争力を高める上でも有効な選択肢です。
このことが、弊社がのれん分け制度の導入を推奨する理由でもあります。
のれん分け制度づくりについての基本的な考え方は以下のコラムにまとめていますので、ご興味があるかたは是非ご活用ください ^ ^
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