ネットラジオ『多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所』は、弊社代表の高木と社労士の田村陽太が、飲食店、整体院、美容院等の様々な店舗ビジネスの「多店舗展開」を加速させるために重要な事を対談形式でお話しするラジオ番組です。
第75回 『人材採用のために経営者ブログをはじめることにしましたが、なにを書いたらいいでしょうか。』というテーマで店舗ビジネス専門コンサルタントの髙木悠が熱く語ります。
【ハイライト】
・高木さんの新企画Youtube番組について
・経営者ブログと聞いて、難しく考えなくて大丈夫ですよ
・経営者ブログを作成する事の真の意義、目的について考える
・従業員0の会社が人材採用出来るための経営者ブログ作成必勝法
・経営者ブログを作成する上でやってはいけない事
・ブログを更新し続ける覚悟がないなら最初からやるな
・処方箋をもらいに行っていませんか?あなたにとって根本的な治療法を考えよう!
・経営者ブログ成功の肝は、内容よりもまずは継続する事
多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所。この番組は株式会社常進パートナーズの提供でお送りいたします。
店舗ビジネス専門コンサルタントの高木悠が最速・最短で年商30億、店舗数30超を実現する実証されたノウハウをコンセプトにのれん分け制度構築、FC本部立ち上げ、立て直し、人事評価制度の整備など飲食店、整体院、美容院などの様々なビジネスの多店舗展開を加速させるために重要なことを対談形式で分かりやすくお話しする番組です。
田村:こんにちは。パーソナリティーの田村陽太です。配信第75回目となりました。本番組のメインパーソナリティーをご紹介します。店舗ビジネス専門コンサルタントの高木悠さんです。よろしくお願いします。
高木:よろしくお願いいたします。
田村:高木さん、ちょっと小耳に挟んだんですけど、何かの新企画を始めたそうですね。
高木:YouTube?そうですよ。今着実に進めているんですよ、企画を。
田村:ちなみに何というテーマっていうか、タイトルは決まっているんでしょうか?
高木:テーマはこの番組と同じような感じで、店舗ビジネスの店舗展開をしていくための考え方、人材育成とかそういったところを対象にしています。チャンネル名は、「企業の発展と社員の幸せを探求するJOHSHINチャンネルです。結構ごつい名前ですよね(笑)
田村:でも、キーワードとしては会社の幸せということですね。
高木:そうそう。やっぱりこれから特に不確実性の高い時代になっていくので、働き手がモチベーション低く働いている会社っていうのは基本的にもう厳しくなっていくと思うんですよ。
田村;はい。
高木;だから企業の発展を考える上では社員の幸せを考えていかなきゃいけなくて、常に社員の幸せだけを考えているわけにはいかないんで、企業の発展と社員の幸せを両立させるっていうところが僕の基本的な考え方なんです。このあり方を探求するっていうのがテーマなんですよ。
田村;探し求めていくというか一緒に探していこうということですね。
高木:そうそう。正解なんかないじゃないですか。それを一生懸命考える番組ですね。
田村:すごく面白そうな番組ですね。またYouTubeリンクを貼っときますので、後で教えてください。
高木:わかりました。
田村:はい、ありがとうございます。早速、今回の質問を始めていきたいと思うんですけどよろしいでしょうか?本日の質問はこちらとなっております。「人材採用のために、経営者ブログを始めることにしましたが、何を書いたらいいでしょうか?」ということなんですけど、始めたは良いものの何を書いたらいいかわかんないっていうご相談ですね。これはどうしたらいいでしょうか?
高木:こういう相談は多いですよね。「何書いたらいいんですか?高木さん!」ってよく言われるんですよ。
田村:これは何ですか?最初の質問なんですけど、経営者ブログを始めることにしたのは何かきっかけが皆さんあるんですか、経営者として。
高木:うちが関わる会社の方には、特に人材採用とかを円滑化したいんだったら、やっぱりブログを書いた方がいいですよっていうお話をしているんですよ。そう言うと大体こういう反応が返ってくるんですよね。「何書いたら良いんですか」って。
田村:なるほど。先が思いやられる感じの質問ですけども、何かポイントはあるでしょうか?
高木:いやー、こういう風におっしゃる経営者というのは基本的に「ブログを書く」ということを難しく考えすぎな傾向にはあると思うんですよね。ブログを書くまず目的を再度確認しておくと、ブログというものは誰が書いているか明確だし、いつ書いたかも明確だし、あと書いている人の人柄が表れるっていうところがポイントなわけじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:それから誰が書いているのかとか、本当のことが書かれているのかっていうところに対して信頼感があるわけですよ。ブログを通じて発信している人の人柄とか考え方とか、もしくは会社だったらどんな雰囲気なのかとか、こういうのを伝えることが目的じゃないですか。
田村:そうですね。
高木:逆に言うとそれが伝わればもう何でもいいんですよね。例えば経営者ブログで言ったら、まず経営者の人柄を伝えることが大切なわけですよ。だからプライベートなことでもいいし、生活している中でちょっとした気づきなんかでもいいわけですよね。
田村:なるほど。
高木:例えば、私がこの会社のホームページいいなと思っている会社があります。ここの会社は社長がブログをよく書いているんですよ。こないだその社長のブログを読んでいたら、社長が飲食店なので、勉強を兼ねて競合店とかに社員を連れて飲みに行ったみたいな感じでブログを書いていました。
田村:はい。
高木:そしたらすごく良い店だったから、ついつい社員の人と一緒に飲みすぎちゃって、帰っている途中に駅で吐いちゃったよみたいなことを書いていたんですよ(笑)
田村:(笑)
高木:これもどうでもいいネタじゃないですか。だけど、それを聞いただけで社長と社員の関係性とかって、想像させられません?っていうことなんですよ。
田村:確かに仲良いんだなと思いますよね。
高木:そうそう。だからそこは、まさに距離感が伝わるっていう事で、社長のキャラクターがものすごくわかりやすい文章なわけですよ。正直、そういうところから書くのでもいいんですよね。
田村:なるほど。日頃の気づきというか日頃やっていること等、ちょっと何気ない瞬間とかを書くみたいなイメージですか。
高木:そうそう。例えばうちのお客さんとかの内容でいくと、月に1回とか私達と面談をするわけじゃないですか。社長さんは経営について考えているわけじゃないですか。「社員の人にはこうなってほしいね」と結構議論するわけですよ。例えば、そんな事を書いたっていいですよね。
田村:なるほど。
高木:この社長はそうやって月に1回とかそういう機会を設けて、会社のことを真剣に考えているんだなって相手に伝わったら、それはそれでちゃんとした会社だなと思ってくれる人もいるかもしれないじゃないですか。こういうのが大事ですよね。
田村:確かにそういうところは大事ですよね。ありがとうございます。
高木:ただその人柄だけ伝えていても、結局その仕事を選ぶ際に、「経営者が好きだから」っていうのは重要なポイントなんだけど、それだけではさすがに選べないじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:そうそう。じゃ何を伝えなきゃいけないかっていうと、社長が事業を通じて実現したいことは何かとか、社会にどんな影響を与えたいかとか、いわゆる理念とか経営方針と言われるものですね。こういったことをブログを通じて情報発信していくことが大切ですよね。
田村:求職者の方のための情報発信もそのブログの中に入れていく事がやっぱり大事だってことですね。
高木:そう。やっぱり会社を選ぶ際に、「この会社がどういう所を目指しているのか」とか、もしくは働き手にどうなって欲しいと思っているかとかは、求職者は絶対知りたいわけですよ。
田村:そうですよね。
高木:もしくはこういう人材を求めているとか、どんな気持ちで、どんな姿勢で働いてほしいかとかもあるじゃないですか。こういうのは自然な形でブログとかで書いていったらそこに共感して応募してくれる方が増えるかもしれないですね。
田村:確かにそうですね。ありがとうございます。ちょっと1個、純粋な質問してもいいですか。多分経営者の中にも従業員さんを雇用している会社さんもいっぱいあると思うんですけど、これから採用したいっていう従業員0の会社ってあるじゃないですか。
高木:はい。
田村:要は社長だけの会社さんです。だけど人材採用したいという事で経営者ブログを書こうと思った場合、従業員さんの気持ちってわかりにくいかなって思うんですけど、その時ブログにどうやって書き起こしていくかのポイントはあるんですか。
高木:だから事業を通じて何を実現したいのかとかというところで共感を得ていくしかないじゃないですか。だから、あとは仕事をしていく上で、社長がどんなことを大切にしているのかとか、こういうのは今社員がいる・いないって関係ないですよね。
田村:確かにそうですね。
高木:社長の考え方に、もうついていきたいと思うかどうかだけじゃないですか。逆に言うとそういう会社っていうのは労働条件の面だったら絶対大手企業に勝てないし、会社規模だって小さいわけじゃないですか。
田村:はい。
高木:だから、逆に言うとそういう経営者ブログとかで、ご自身の思いを情報発信してそこで共感を得るしかおそらく採用する道ってなかなかないと思うんですよね。小さければ小さいほど、そういった情報発信が重要ですよね。
田村:なるほど。ありがとうございます。もう1個だけ質問してもいいですか。例えばいろいろ経営者自身の人柄が伝わる内容であったりとか、経営理念とか事業をどんな風にしていきたいかとかそういう従業員さん目線の情報の発信も大事っていうこともあったと思うんですけど、逆に高木さんが考える、これだけは経営者ブログに書いちゃ駄目だよっていうポイントってありますか?
高木:僕が大切にしているのは、誰かを傷つけるような情報発信ということだけはやめた方がいいと思うんですよ。
田村:なるほど。と言いますと?
高木:例えば自分達と考えが違うことですね。よくあるケースで言うと、「うちはこういう人を求めている。こういう人は来て欲しくない。」みたいな情報を書いちゃったりするんですよね。
田村:はい。
高木:それは別にこういう人に来て欲しくないなんていうのは、ここに当てはまる人がそれを読んだら、誰かが傷つきません?という話なんですよ。
田村:確かにそうですね。
高木:だからそれって言う必要ないと思うんですよね。しかも、それが良いか悪いかって問題じゃないですよね。
田村:はい。
高木:良いも悪いも別になくて、会社に合うか合わないかって話だけじゃないですか。
確かにあそこを傷つけるような書き方というのは駄目です。僕がおすすめしているのは、いろんな人がいてそれは別にいいと思うんだけど、「社長はこう考えているからこういう人と働きたい」っていう書き方をしたら別に誰も傷つけないじゃないですか。
田村:確かにそうですね。
高木:合わなければ面接に来なければいい話だから。そこは結構難しい問題なんですけど、誰かを傷つける情報発信ってすごく意味がないどころかマイナスしか起こさないので、そこは気をつけた方がいいですよね。
田村:確かにそうですね。自分の発信内容がどう人に見られているかとか、どう捉えられちゃうかみたいなところも意識できたら一番いいですね。
高木:そうそう。だからあとはブログをやっていくことで、一番大事なことってやっぱり続けることで、ブログあるあるなんですけど、「ブログ更新しました。」の後1年とか2年とか、更新されていません、みたいな状況って目にするじゃないですか。
田村:ありますね。
高木:これ一番良くないんですよ。
田村:それはなぜでしょうか?
高木;だって会社のホームページブログがくっついていて、3年とか更新されてなかったら、「ブログを管理していませんよ」って言ってるもんじゃないですか。
田村:そうですね。
だからその時点で信頼が落ちるわけですよ。だから僕なんかがよく言うのはブログが更新できないんだったらやらない方がいいですよって話なんですよね。
田村:格言ですね。それはつまりどういう事ということでしょうか?
高木:だから、やり続けるから信頼が得られるって話で、ブログを止めてしまうと、結局それってむしろ信頼を損ねるものになってしまうので、中途半端にやると何事もすごく良くないですよね。
田村:なるほど。
高木:SNSとかもそうですよね。だからもうやらないんだったらやめた方がいいと思うんですよ。消しちゃった方がいいと思うんですね。ブログをやるって決めた以上、週に1回とか月に1回とかを決めた頻度で更新し続けるってことが大事なんですよね。
田村:ちゃんと読んでくれる人のために配信する回数をキープしていくというのは大事なんですね。
高木:そうそう。これはやっぱりもう意図的にやっていかないと続いていかないんで、僕がおすすめしているのは、「もういつ更新しますか?」っていう話を先に決めるってことです。いつ更新するって決めたら必然的に書かなきゃいけない期限も決まってくるじゃないですか。
田村:はい。
高木:それをもうルーティンにして、守っていくってことですよね。
田村:僕が1年半前に高木さんに「ブログやれ!」って言われたことと全く同じことを今お話していますね。同じことを言ってました。
高木:ブログに限らないんですけど、結局本当に大切なことって、「今すぐやる必要性ってないものが多い」ですよね。運動とかもそうじゃないですか。皆さんは「ちょっと落ち着いたらやろう!」とか言うわけじゃないですか。
田村:はい。
高木:でもその発想でいくと絶対続かないんですよ。それだと始まらないから。そうじゃなくて、やっぱりまず自分にコミットしていつやるって決めることが実はスタートだったりするんですよね。
田村:今のはすごい格言ですね。
高木:格言ですか(笑)
田村:ありがとうございます。ちょっと結構時間も近づいてきたんですけど、最後にお話したいことがありまして、そうは言っても日々何気ないことをずっと書き続けて更新していくっていうのも、やっぱ自分たちの事業とブログを書くという時間を割くことって結構難しかったりするじゃないですか。
高木:はい。
田村:そこら辺をどうやって本業とブログを続けて両立をしていったらいいのかっていうところが一つの質問です。あと自分自身でブログを作るじゃないですか。それって誰かに見てもらった方がいいのか、ちゃんと自分で書いたものをそのままアップした方がいいのかっていう、経営者ブログを第三者から添削してもらった方がいいとか、アドバイスいただけたらなと思います。
高木:まずブログをやんなくていいと思っているわけじゃないですか。だから、本当にそうなのかっていうことを多分ちゃんと考えてみた方がいいと思うんですよね。僕から見たら、例えば人材採用で困っていて、求人広告とかにお金バカスカ突っ込んでいて、採用が採れた採れないと一喜一憂している経営者ってすごく多いんですけど、めちゃくちゃ不健全に見えるんですよ。
田村;なるほど、それはどういうことでしょうか?
高木:いやー、だから体調悪くなったからお医者さんに薬もらっているとかそういう状況なわけじゃないですか。
田村:確かにそうですね。例えが上手すぎる(笑)
高木:本質的に改善すべきって何なのって言ったら、例えば食習慣を変えるとか、生活習慣を変えるとか何でもいいと思っていて、これは根本治療なわけじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:だけど、「いやあ、もう今苦しいから病院行く」みたいな話になっているわけでしょ。
それって人材採用の話も同じじゃないですか。本当にブログを書く必要性がないのかどうなのかっていうのは、よく考えればわかると思うんですよ。ブログっていうのは特効薬じゃないからすぐは効かないですけど、何年も積み重ねていったらもうこれは筋肉がどんどんついているわけじゃないですか。
田村;そうですね。
高木:そうそう。だから目の前の薬を取りに行くっていうのも大事なんですけど、そもそもの根本治療のために、やっぱり努力を重ねるのを最低限半々位やっていった方がいいんじゃないですかというのが僕のスタンスです。それが「薬をもらいに行くので忙しいから運動しません」って相当おかしいことを言っていますよね。そういうことになってないかどうかをまず検証するといいのかなと思いますね。
田村:処方箋ばっかり取りに行くんじゃなくて、ちゃんとした自分の本当に改善されるような治療法は何なのかっていうのを自分で問い続けるのが大事だなと思いました。
高木:それで10%でも20%でもいいからそこに力割いとけば、そういうのが出来るようになっていくから、どんどん違う結果が出てきて、健康になっていくわけじゃないですか。そういう発想でいた方がいいんじゃないかなと思うんですよ。
田村:確かにそうですね。
高木:もう1個の質問の方は、内容もそうなんですけど、ブログとかっていうのは、もうほとんどの人が続けられないんですよ。だから内容うんぬん入る前にまず続けることを最優先した方がいいと思いますね。よくあるケースはやり方がわかんないからとか、これでいいのか何か心配だからとか言って、もうそもそも行動しないっていう人がいるんですけど、それが一番悪いわけじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:だからまずは始めて週に1回とか2週間にいっぺんとか何でもいいと思うんですけど、自分で決めたその頻度、自分との約束をまず自分でちゃんと守るみたいな習慣をつけてから内容を気にした方がいいと思うんですよね。
田村:なるほど。
高木:初めから難しくすると絶対続かないんで、それじゃブログの意味がないんで、僕だったらもう続けることを前提に最初はとにかく書くっていう方向から始めた方がいいと思うんですね。
田村:他の同僚とか部下から「このブログの内容いい?」って聞いて、発信するんじゃなくて、まずは上げることを中心に、経営者がとりあえず文量を書くみたいな、そういうのが大事ですね。
高木:そうそう。まずは3ヶ月ぐらい続けることが必要だと思うんですよ。そのぐらいはもう続けることだけを目的に書いていいと思っています。3ヶ月続けられたらそこから先の内容を考えましょうよっていう話ですよね。
田村:そうですね。継続してから見てくれる方もやっぱ増えてきて、そこからどういう内容にしていこうかというのは繋がってきますもんね。
高木:そうそう。そんな感じの方がいいと思います。
田村:わかりました。ありがとうございます。本日は、経営者ブログを始める際の記載のポイントについてお話いただきました。ありがとうございました。
高木:ありがとうございました。
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