こんにちは。
常進パートナーズの高木です。
フランチャイズ展開を検討している経営者の方から、
よくこんなご相談をいただきます。
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「あまり縛りが強いと加盟者が嫌がると思うので、
なるべく自由度を持たせたいんですよね」
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一見すると、
“自由度の高さ=加盟者に優しい本部”
のように聞こえますよね。
しかし、フランチャイズの原理原則を踏まえると、
自由度が高いことが必ずしも加盟店にとって
“良いこと”とは限らないので注意が必要です。
フランチャイズシステムとは、
本部が構築した成功するための運営モデル”
を加盟者に提供し、
その再現によって
成果を出してもらうスキームです。
本部が検証したやり方を実践するからこそ、
未経験の加盟者でも成果を出しやすくなる、
というのがフランチャイズシステムの基本的な考え方です。
加盟者の「好きなようにやりたい」を認めてしまうと、
本部が検証していない方法が
現場で行われることになります。
当然、成功確率は
「加盟者の能力や実行力」
によるところが大きくなり
ばらつきも大きくなります。
結果として、
加盟店の売上差が極端に出る
↓
サポート工数が増える
↓
本部も加盟者も疲弊する
という悪循環が発生するリスクが高まります。
加盟者の自由が、
必ずしも“加盟者の利益”とは限らない理由がここにあります。
自由度を上げることが悪いわけではありません。
ただし、その判断軸は
「加盟希望者の要望に応える」ではなく、
「加盟者が成功しやすくなるかどうか」
であるべきです。
例えば、
・品質が落ちる
・教育が難しくなる
・ブランド統一性が損なわれる
・再現性がなくなる
こうしたリスクが少しでもあるなら、
その自由は与えるべきではありません。
加盟希望者を集めたいがために、
自由度を高く見せるケースがありますが、
これは本当に危険です。
短期的に募集は集まるかもしれませんが、
後から“成功しない加盟店”が増えると、
結局はフランチャイズ展開が上手く進みません。
フランチャイズにおける自由度とは、
“優しさ”ではなく“戦略”です。
自由にさせることが
加盟店の成功につながるのか?
それとも成功確率を落としてしまうのか?
ここを丁寧に見極めたうえで、
制度設計をしていきたいですね ^ ^
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