ネットラジオ『多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所』は、弊社代表の高木と社労士の田村陽太が、飲食店、整体院、美容院等の様々な店舗ビジネスの「多店舗展開」を加速させるために重要な事を対談形式でお話しするラジオ番組です。
第4回『コロナによる先行き不透明感でモチベーションが低下している社員のやる気はどうやって引き出せばいいの?』というテーマで店舗ビジネス専門コンサルタントの髙木悠が熱く語ります。
【ハイライト】
・今働く従業員が抱える不安とは?
・会社が将来的に持続する為には?
・会社の複数の柱を作り出すために重要な事
・ファンを作っていく上でのポイント
・『会社事』と『自分事』 ・従業員に対して会社がやるべき事
多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所。この番組は株式会社常進パートナーズの提供でお送りいたします。
店舗ビジネス専門コンサルタントの高木悠が最速・最短で年商30億、店舗数30超を実現する実証されたノウハウをコンセプトにのれん分け制度構築、FC本部立ち上げ、立て直し、人事評価制度の整備など飲食店、整体院、美容院などの様々なビジネスの多店舗展開を加速させるために重要なことを対談形式で分かりやすくお話しする番組です。
田村:こんにちは。パーソナリティーの田村陽太です。配信第4回目となりました。
本番組のメインパーソナリティーをご紹介します。
店舗ビジネス専門コンサルタントの高木悠さんです。よろしくお願いします。
高木:よろしくお願いします。
田村:高木さん、今日の質問なんですけど、新型コロナによる先行き不透明感により、社員のモチベーションが低下しています。
社員のやる気はどうやって引き出せば良いのでしょうか?というご質問が来ているんですけど、高木先生ちょっとご回答をいただけると。何が大事なんでしょうか?
高木:これ難しい問題ですよね。社員だけではなくて、そもそも経営者自身もやっぱりこの先行きが見えない中で結構未来に不安を感じていたりとかあると思うんですよ。
なので当然、従業員さんも先行きに対しての不安って当然あるじゃないですか。
田村:絶対そうですよね。
高木:だから、やっぱりやる気を引き出していくという観点でいくと、その従業員さんの「先の姿」を見せてあることですよね。
自分の未来が不透明だから、やっぱりなかなかモチベーション上がりにくい状況に今なっていると思うんですよ。これをどう取り除いてあげるのかというのが、今のこのコロナ禍におけるモチベーションアップというか、やる気を引き出すための方法としては重要なんじゃないかなと思いますけどね。
田村:なるほど。その従業員さんの将来の不安ってどういうところが、今具体的にあるんですかね?
高木:やっぱり私なんかもそうなんですけど、会社で働いていて、結局会社が成長していったりすると自分も何か良いことってありそうなわけじゃないですか。だけど、会社が成長していないとか、ましてやコロナにおいて企業自体が存続できるかどうか分からないとかそんな状況なわけじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:そうなるとやっぱりどう考えても会社の中でモチベーションって上がっていかないですよね。
田村:そうですね。
高木:だから、その従業員さんのやる気を引き出すにあったって、まず重要なことというのは、会社がコロナ禍においてもやっぱり生き残っていけると、持続発展していけるということをやっぱり従業員さんに体感してもらわなきゃいけない。
そのために何をするのかということを考えていかなきゃいけないのかなと思いますね。
田村:なるほど。その会社が将来的に持続していけるかというところの、その会社が何をしなきゃいけないかって、どういうところがまず挙げられますか?
高木:今の経営環境を考えていった時に、特に今業績が苦しい会社というのは、何か問題とか、もしくは乗り越えなければいけない課題があるからそうなっているわけじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:だから、例えば飲食店で言ったら時短営業の要請があったりだとか、そもそも営業できなくなったりして売り上げが急減しているわけですよ。本質的な問題ってなんなのかと言ったら、時短営業で売り上げが下がるとかってしょうがないと思うんですよね。
問題はそういったことが起きた時に、違う収入の柱が無かったというところに課題があるわけじゃないですか。
でもそれをコロナ前に予測するって、なかなか無理ゲーなところってあるんですけど、だけどやっぱり事業の基本的な考え方として、複数の事業の柱を持っておくということは重要なことなわけですよ。
だから、この先の未来を考えた時には、今経営が苦しい飲食店さんというのは、またこういった感染症の問題とかが起きた時にも、最低限の収入を用意できるような準備を始めなきゃいけないわけじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:そういった問題とか課題とかが、今見つかったんだとしたら、やっぱりそれを克服するための具体的な道のりを描いておく必要があると思うんですよ。
田村:なるほど。
高木:そうなると今は確かに厳しいんだけど、だけどこうなるためにこういう道がありますよというのが見えれば、少なくとも今先が見えないモヤモヤ感というのが緩和されていくわけじゃないですか。
だから、まずそのスタートとしてやらなきゃいけないことというのは、やっぱりその先の姿をちゃんと会社が見せることになるのかなと思いますけどね。
田村:なるほど。例えばさっきの飲食店とかで時短営業で売り上げ下がっている状態じゃないですか。そのもう1個の軸というか柱を作っていくという話が高木さんからあったんですけど、例えば飲食店だったらどんなことを始めたら良いってありますか?
具体的にもう1個の軸を作っていくために何かありますか?
高木:いろいろな軸の考え方があると思うんですよ。今多くの飲食店さんが取り組んでいるというのが、イートインだけじゃなくてテイクアウトとデリバリーをやろうみたいなお話なわけじゃないですか。
でも複数の収入の柱の考え方って別にもあるかなと思っていまして、例えば今は立地の良さでお客さんに来てもらっていたと。だけど、コロナが発生したらそう言った強みが失われたわけじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:でもそのお店がこれまでお客さんのリストとかをすごい蓄積してきたとすると。
お客さんとの関係性を育ててきていたとすると。そうするとコロナが起きて立地が悪くてその面から取れなくなったとしても、リストに対してアプローチすることでお客さんが来てくれる可能性もあるわけじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:だから、こういうのも僕から見ると複数の収入の柱になるわけですよ。
田村:そういうのがやっぱりコロナとかで飲食店さんも視野が狭くなっているところもやっぱりあるんですかね?
高木:やっぱり最も分かりやすいのがそういうイートイン。来てくれない、来れなくなっちゃったからじゃあ持っていこうとか、持って帰ってもらおうという話じゃないですか。
これはやっぱり短期的には効果あると思うんですね。
だけど、テイクアウトとかデリバリーの需要というのはまず間違いなくもうピークを越えていると、その需要は。供給がもう今増えているじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:だから、そこに手をつけるのも良いんですけど、一歩立ち止まってみて、この先本質的に解決しなきゃいけない問題はなんなのか。飲食店さんなんかで言うと、やっぱり飲食業以外に全然違うことをやるというのもあるでしょうし、飲食業という観点でやっていくのであればやっぱりファンを作るということ、それに尽きるかなと思いますね。
田村:そのファンというと、どのようなことをしていったら良いですかね?
高木:今の時代って結局そのビジネスモデルだけで勝てる時代ではないと思うんですよ。昔というのは、例えばすかいらーくというのが出てきた時はビジネスモデルの素晴しさでお客さん選んでくれていたわけじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:だけど、今というのはもう似たようなサービスがいっぱいあるわけですよ。もう飲食店でここでしか食べられないというような料理ってそうないですし、だから商品とかサービス単体で差別化って一時的にはできてもすぐ模倣も出てきますし、やっぱり難しいんですよね。その時に何がじゃあ差別化になるかと言ったら、やっぱり「人」じゃないですか。
田村:と言いますと?
高木:サービスを提供する人の気配り心配りとかって、よく言いますけど、結局そのお客さんの状況に合わせて、臨機応変に柔軟な対応をできるかどうか、そういったところが結局ファン作りに繋がっていきますよね。
だから、そういったことを実現するためにも、会社では、今そのサービス提供している「人」である従業員さんが、先見えなくてモヤモヤしているわけじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:そこの先をまず見えるような道を作ってあげなきゃいけないですね。そのためには、まず会社がどうなっていくかという道が大切なわけですよ。
そしてその際に気を付けなくてはいけない大事な視点があって、会社が「じゃあこういった課題を乗り越えてこうなろう」みたいな話というのは、従業員さんの立場からすると、実はこれ他人事なわけですよ。
会社のことなんだけど、結局その結果自分に何が起きるのかというのが見えないと、まさに他人事じゃないですか。だから、まずはそもそも会社がちゃんと持続発展していくということが見えないと絶対モチベーションは上がりようがないんですけど、それは見えたとしても、やっぱりそれじゃあまだ他人事なんですよね。
だから、それを自分事にしてあげる必要がある。
田村:それ深いですね。
高木:でもそうですよね。会社が儲かっていても自分が幸せじゃなかったら、「それで?」という話じゃないですか。
田村:そうですよ。
高木:だから、コロナで不透明だけど会社はこういうふうに頑張って持続、発展していくよということをちゃんと伝えたら、「その結果、皆さんはこうなるよ」ということをちゃんと従業員さんの立場になって、従業員さんがどうなるかということまで伝えてあげなきゃいけないですね。
田村:なるほど。それを定期的に会社からこんな方針でやっていくよ、ということを従業員さんに伝えるのが大事ということですか?
高木:そうそう。当然その会社が進んでいく道は伝えるんですけど、その結果、従業員さんがどうなるか。
例えば、従業員さんのキャリアパスがどんな選択肢が出てくるのかとか、どういうフィールドでの活躍の場が出てくるかとか、収入なんかもこういうふうにしていきたいとか。
その会社の発展を従業員さんの側に変換してあげるわけですよね。そうするとその会社の進む道と従業員さんの進む道が一致してくるじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:自分事に変わってくるわけですよ。そうなったらそこに行くために道も見えているわけだから、じゃあ頑張ろうとなるわけじゃないですか。それは会社のためであり、自分のためであるわけですよ。
そこをまずやらなきゃいけない。このコロナで結局先が見えないから皆経営者も含めて不安だしモヤモヤするし、モチベーションも上がらないわけじゃないですか。
田村:そうですね。
高木:だから、まずはそこを示しましょうよ、ということなんじゃないかなと思うんですよね。
田村:なるほど。明るい未来に対して従業員さんもモチベートしていくというか、一緒にやっていこうよというのを明らかにしていくというかね。
高木:そうですね。まずはその未来を見せてあげる。そこまで頑張れば、たどりつけば会社も大丈夫だし、自分達もこんなふうになれる。それが共有できたら、やっぱりそこがスタートですよね。
田村:なるほど。
高木:人事評価とか、そういうものもやっぱりモチベーションを上げていくうえで大事だと思うんですけど、特に今みたいな、この先行き不透明な状況下においては、やっぱりまずは「道を作る、見せる。」そこが何よりも大事ですよね。
田村:面白い。そうですね。その従業員さんのキャリアパスとかというところもすごい大事だなって高木さんの話聞いて思いました。
高木さん、最後に何か付け加えでお話しすることありますでしょうか?とっても良い話聞けたんですけど。
高木:やっぱりその道を見せるということがすごく大事で、更にそこに重要なことをお伝えしておくと、そこに「経営者が本気であること」をどれだけ伝えられるかというところだと思うんですよね。
その計画があって示されたとしても、例えば経営者が「ちょっとこれは難しいと思うな」「大丈夫かな?」とか思っていたら、それは相手も乗ってこれないじゃないですか。
田村:その相手というのは従業員さんがということですね。
高木:そうですね。従業員さんを本気にさせるためには、誰よりも経営者がその道を信じて、そこに情熱をもって取り組んでいかないと始まらないと思うんですよ。
でもそれさえきっちりできれば、おそらくこれだけで従業員さんのモチベーションに関する問題は、ほぼ解決するんじゃないかなと思います。ぜひ意識していただけるとよいと思いますね。
田村:めちゃめちゃ良い格言、いただきました。ありがとうございます。本日は高木さんありがとうございました。
高木:ありがとうございました。
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