多店舗展開

人材競争に圧勝している会社だけが知っている、採用できるHPにするためのポイントとは

人材採用が上手く進まず、店舗を閉店することになりました…。
どのようにしたら、優秀な人材を採用することができるようになるでしょうか。

これは、先日弊社に人材採用対策についてご相談に訪れた美容院チェーンを営む経営者の言葉です。

ここ最近、経営者からの相談を受けている中で、企業間の競争要因が変化しつつあることを実感します。
具体的にいうと、従来は「顧客を獲得できるかどうか」が競争の中心でしたが、最近では「優秀な人材を採用できるかどうか」の方が、企業の命運を左右する重大な問題になっているように思います。

同じような感覚をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

一方、人材採用競争に対する企業の取り組みを見てみると、残念なことに、一昔前の人材採用方法から抜け出せていないケースを多々目にします。
その結果は悲惨なもので、コストばかりがかさむ一方、いつまで経っても人材採用の悩みから抜け出せていないのです。

これからは、顧客獲得以上に、人材採用対策に力を入れていくことが求められる時代です。
そこで今回は、人材採用競争に打ち勝ち、採用の悩みから解放されるための方法について考えてみたいと思います。

人材採用強化のための最もコスパの高い対策はHP改善

人材採用力を高めようと考えたときに、まずはじめに取り組むべきことは「ホームページの改善」です。
人材採用を目的としたサイトを別途立ち上げてもよいでしょう。

なぜホームページから取り組んでいくかというと、会社の求人に応募しようかどうか考えるときには、ほとんどの場合、会社のホームページを確認し、その会社の詳しい情報を得たたうえで、応募するかどうかの最終判断をするからです。

例えば、有料求人媒体に求人情報を掲載したとしても、求人情報に掲載できる情報は限られていますので、仕事を探す側から見れば、それだけ見ても求人している会社がどのような会社なのか、正確にはわかりません。

なので、普通の人であれば、より詳しい情報を得ようとして、会社ホームページを確認します。
裏を返せば、会社ホームページが存在しない、または存在したとしても会社の事業内容や仕事内容がわからないものであれば、そこで「求人に応募しない」という判断に至る可能性が高まります。

ですから、人材採用を強化していきたいと考えるのであれば、まずはホームページを見直すことが、最も基本的な対策となるのです。

90%以上の経営者が陥るHP制作の罠

ただし、ここでほとんどの経営者が陥る落とし穴があります。
それは、

多額のコストをかけて立派なホームページを制作することで満足してしまう

というものです。

誤解の無いように補足しておくと、見た目の良い、立派なホームページを制作すること自体に問題があるわけではありません。
問題があるのは、「ホームページを制作することで満足してしまう」という点です。

というのも、弊社の経験では、いくら立派なホームページを用意したとしても、そのことだけではほとんど効果を生まないからです。

求職者を引き付けるために明らかに作り込まれた情報は信用されない

なぜ立派なホームページを用意したにもかかわらず、効果が生まれないのでしょう。

答えはシンプルです。
人を引き付けるために明らかに作り込まれたことがわかる情報は、受け手から信用されないのです。
これは、人材採用に限らず、他のことにもあてはまります。

例えば、あなたが弊社のコンサルティングサービスに依頼しようかどうか、考えているものとしましょう。
そのとき、弊社ホームページに
「顧客満足度No1」とか「顧客毎に最適なソリューションを提案します」等と記載されていたとして、果たしてその情報をそのまま信じるでしょうか。

おそらく、ほとんどの人はそのまま信じることはないでしょう。
これは、それらの情報が「人を引き付けるために作り込まれていること」がわかるからです。
誰かに何かを売り込むためにつくり込まれたことがわかる情報を、人は信じないのです。

これを人材採用に当てはめれば、

  • 「弊社は社員の幸せを最優先にした事業活動を行っています」とか
  • 「残業無し」「好きな時に有給取得可」など

求職者を引き付けるための情報をホームページに掲載したとしても、人を引き付けるためにつくられている情報は求職者から信じてもらえないのです。

そのため、どんなに立派なホームページをつくり込んだとしても、それだけでは、そもそもそこに掲載された情報はほとんど信じてもらえないため、仕事の内容や客観的な基準で判断できる企業規模、労働時間・給与水準等の労働条件で判断されることになります。
つまり、ほとんどホームページが機能していないのです。

人材競争に圧勝している会社だけが知っている、採用できるHPにするためのポイント

それでは、どのようなホームページにすれば人材の採用ができるようになるのでしょうか。

最も大切なことは、

求職者から信用される「信頼性の高い情報」を発信すること

です。

より具体的にいうと、弊社では以下の3つの条件を満たす情報と定義しています。

  • 「発信者」と「発信日」が明確である
  • 発信者の「人柄」と「思想」が感じ取れる
  • 継続的に発信されている

この条件を満たせるツールとしては

  • YouTube
  • SNS
  • ブログ

などが挙げられますが、弊社では、ホームページに加えやすく、はじめてでも開始しやすいブログからはじめてみることを推奨しています。

文章には書き手の人柄が明確に表れます。
そして、人柄が現れた文章は、不思議と人から信頼されるのです。

この感覚は、前述した3つの条件を満たすブログを読んでいただければすぐに実感できると思います。弊社代表ブログもその要件を満たしていますので、参考までにご覧いただければと思います。

経営者ブログ、スタッフブログといった信頼される情報で、企業本来の姿が見えるような情報発信を発信していくことができれば、求職者に会社のことを深く理解してもらうことができます。

これにより、求職者に「この会社の仲間になりたい!」と感じてもらうことができれば、会社規模や労働条件だけで比較されることもなくなるため、中小企業であったとしても人材採用ができるようになるのです。

このような取り組みは、非常に手間がかかるうえで、取り組まなくても企業活動にすぐに師匠がでるものではないため、90%以上の企業は実施していません。
ゆえに、実行している10%未満の企業が人材採用競争で圧勝している現実があります。

弊社の関係先でも、「経営者ブログやスタッフブログをはじめてから、理想的な人材が多く集まるようになった」という会社が多数あります。

会社にとっては、経営者の人柄や考え方、会社の雰囲気等を他社との差別化ポイントにできるようになりますし、当然、十分な情報を得た上で応募をしてきた方は、会社が求める人材像とも一致する可能性が高いのです。

この状態をつくるための道は、決して平たんな道のりではありませんし、効果が生まれるまでに時間もかかります。しかし、継続していくことで、間違いなく大きな違いが出る取り組みです。

人材採用のことで悩まれているのであれば、これをきっかけにぜひ一歩を踏み出していただければと思います。

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