こんにちは。
常進パートナーズの高木です。
先週は、のれん分け制度構築プロジェクトのキックオフが2件ありました ^ ^
第1回目はお互い緊張感がある中、のれん分け制度導入後に実現したい理想の姿を3時間かけて徹底的に深掘りしていくため、終わったときにはヘトヘトです。
それでも、この工程をしっかりと踏むことがのれん分け制度構築後の成果に大きな違いをもたらすことになるため、決して妥協できないポイントでもあります。
というのも、のれん分け制度導入後に実現したい理想の姿を明確にしておかないと、目の前にいる独立者にあわせたのれん分け制度をつくってしまいがちなのです。
例えば、よくあるケースでは、スタッフのリスクを最小化しないとのれん分け制度を利用してもらえないと考え、
- 本部が店舗をつくってあげて、独立者の自己資金はゼロでOK
- 本部が働くスタッフを雇用して貸し出すので、雇用の心配無し
- 売上が低くて赤字の場合には、最低減の給料を保証
といった、スタッフにとって至れり尽くせりの仕組みを構築するパターンです。
たしかに、このような仕組みを構築すれば、のれん分け制度の利用を希望するスタッフは多く現れるかもしれません。
ただ、このような仕組みで、独立するスタッフに経営者としての覚悟が生まれるものでしょうか。
わたしたちの経験則では答えは「NO」です。
そのため、仮に経営者がのれん分け制度を導入しようと思った背景に、独立者が経営者としての覚悟を持って店舗を管理し、業績を高めてほしい等といった想いがあるのだとしたら、前述の仕組みでは、ほぼ間違いなくその想いを実現することはできないのです。
のれん分け制度は、経営者の想いを実現するためのツールであり、ただスタッフに利用してもらえればいいものではありません。
一方で、のれん分け制度をつくったところでそれを利用してもらえなければ意味がありません。
どちらも本部経営者にとって重要な問題ですが、どちらかというと後者の方がわかりやすい問題といえるでしょう。
ゆえに、多くの経営者はスタッフにのれん分け制度を利用してもらうことを最優先して、仕組みを設計しようとするのです。
でも、この考え方では、経営者が理想とする姿を実現することはできません。
だからこそ、プロジェクトキックオフの段階で経営者が理想とする姿を明確に定義し、これを実現することを軸としてのれん分け制度を設計していく必要があるのです。
このプロセスは、目の前にいるスタッフの希望に合わせたのれん分け制度を設計していくのと比べ非常に苦しい道のりとなります。
それでも私は、その苦労を乗り越えるからこそ経営者が理想とする姿を実現できるのれん分け制度になることを確信しています。
のれん分け制度を設計しようとしている方は、はじめに理想の姿を明確化し、常に原点回帰できるように書き出しておくことをおすすめします ^ ^
また、より詳しい考え方を知りたい方は是非弊社セミナーにご参加ください。
私たちと一緒に、経営者の理想の姿を実現できるのれん分けのあり方を考えましょう^ ^
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