プロトタイプ

量産化する前の原型のことをプロトタイプといいます。多店舗展開を進める際に最も重要なことは、作り上げた成功パターンを水平展開することにあり、この成功パターンをプロトタイプモデルといいます。

多店舗展開を進めようと考えている企業は、最低でも1店舗以上で成功を収めており、そのノウハウを武器に、店舗展開を進めようと考えます。ここでポイントとなることは、その成功に再現性があるかどうか、すなわち、その成功が偶然ではなく必然的なものなのかどうか、ということです。

これを確認するためには、自社のビジネスモデルを整理し、成功のポイントを把握したうえで、再現性があることを検証する作業が必要となります。具体的には、立地条件はどのような要素が必要か、店舗オペレーションはどのようなものか、商圏はどの程度の規模が求められるのか、基本的な収支構造はどのようなものか、投資回収期間は何年か、などといったことを整理し、検証しておく必要があるのです。本格的に多店舗展開を進める前に、この成功パターン=プロトタイプモデルを確立しているかどうかで、その後の出店スピードが大きく変わってきます。

また、フランチャイズ展開を検討している場合、プロトタイプモデルの確立が前提となります。フランチャイズとは、成功するビジネスモデルを提供し、その対価として加盟金やロイヤルティを徴収する仕組みです。再現性のないモデルでフランチャイズ展開を進めてしまうと、のちに大きなトラブルに発展するリスクがありますので注意が必要です。

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