経営管理

経営管理とは、組織の目標達成に向けて、企業が保有する経営資源を効率的に活用し、最大限の成果に導くための一連の取り組みを意味します。

多店舗展開を進めていくと、3店舗を超えたあたりから経営者の経験と勘による管理に限界が生じ、経営管理の仕組みが無い状態では、店舗毎の収益性や生産性等にばらつきが生じてきます。個店単位で高い収益性を確保することが多店舗展開を進めるベースとなりますので、このばらつきを放置すると、徐々に企業の競争力が失われ、やがて行き詰ることとなります。

したがって、多店舗展開を進めていくうえでは、個店単位でPDCAサイクルを繰り返し回していける体制を構築し、一定水準の収益性、生産性を担保することが不可欠となります。具体的には、目標を達成するための計画を立て(PLAN)、決めた計画を実行(DO)するとともに、定期的に目標達成状況を確認(CHECK)し、必要に応じて計画を再構築して実行していく(ACTION)一連の流れを仕組化するのです。

経営管理のポイントは、“目標”“計画”“重要指標の定点観測”“計画の見直し”の4点です。これは、“船の航海”で考えてみると理解しやすいと思います。船で航海に出る場合、必ず目的地があるはずです(目標)。そして、出航する前には、天候や海の状況等を踏まえ、どのようなルートで、どれほどの速度で行くのか等といった航海のプランを決定します(計画)。そして、出航後は、現在地や天気、海の状況、燃料の残量などを定期的に確認し、計画通りに目的地に進んでいることを確認します(重要指標の定点観測)。万が一、計画通りに進んでいない場合は、定点観測にて得た情報を基に、ルートや速度等を見直すことになります(計画の見直し)。

多店舗店舗展開においても、上記の4つの要素が不可欠です。これを早い段階で仕組みにまで落とせているかどうかが、将来の成長スピードを大きく左右します。

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